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ドキュメンタリー映画『13th -憲法修正第13条-』黒人奴隷終了後のアメリカ闇を暴く

突然ですが、僕はアメリカのバスケットボールリーグNBAが大好き。
ファン歴は20年近くになりますのよ。

しかし2020年。
新型コロナウイルスが流行し、シーズンは中断。
なんとか再会の目処が立ったところで、米ミネソタ州で警察官により黒人男性(ジョージ・フロイドさん)が殺害されてしまい、《Black lives matter》のデモ活動が始まりました。
「黒人の命も大切にしろ!」という抗議デモですね。
なんと日本でもデモ活動は起きているようです。

NBAは再会の予定こそ立ったものの、黒人の多いバスケットボールリーグのなので「今は黒人の権利と自由の為に戦う時だ」と訴えて「国の関心を逸らしたくない!」「試合に参加したくない!」という選手も散見されます。
さて、アメリカにて広がっている《Black lives matter》のデモ活動。
黒人しか理解しえない黒人差別を僕が理解するのは難しいですが、とりあえずは歴史を知ることで、見えてくることがあるかもしれません。

今回鑑賞した映画はNetflixで配信中のドキュメンタリー。
ばりばり日本で生まれ育った、知識不足の僕には勉強になりました。
いやはや知らないことが多すぎます。

今回の記事は映画の批評ではありませんが、

「黒人も結局悪い事してるからじゃない?」
とか、
「黒人に限らず差別は身近にあるよ。」
とか、
「日本人だって差別されてるんだから。」

とか思っちゃったりしてる人はぜひ。

映画『13th -憲法修正第13条-』Youtubeでも観れました。

原題   : 13TH
製作年度 : 2016 年
上映時間 : 100 分
監督   : エイヴァ・デュヴァーネイ監督
ジャンル : ドキュメンタリー

実は、Netflix限定のドキュメンタリーだったはずが、現在(2020/06/17)はyoutubeでフルバージョンが観れます。

その内容は、
《人種差別》《法律》《政治》《刑務所への投獄》についてで、メインのテーマは《黒人》です。

▼こちらから観れますが100分あるので、観た感想も含め少しだけ概要を記していこうと思います。

SHIMURAのネタバレ感想 & あらすじ

以下ネタバレ含みます

バスケットボール世界最高のリーグNBA。
ファン歴20年近い僕は、つい最近までアメリカの人口は黒人と白人が50%,50%なのかと思っていたが、それは的外れで。
実際は白人が約60%。黒人はわずか約12%。
NBAだけを観ていれば黒人が多い印象を受けるが、黒人はあくまでアメリカでは少数派。

そんな中、本作品は衝撃の事実から始まる。
それが、
アメリカの人口は世界中のうちわずか5%だが、受刑者の数は世界の25%。
という内容。
これが自由の国アメリカなの?と思ってしまう。
圧倒的に高い収看率のを誇るアメリカさんですが、なぜこのようになっているのか?
と言う所にこちらのドキュメンタリーはグイグイ踏み込んでいきます。

そのカギになるのが“憲法修正第13条”

黒人の奴隷制度は終わり、形式上は平等になったはずですが、奴隷制度の終焉と共に経済的には厳しくなってしまいます。
というのも奴隷はお金を稼ぐためにタダで働かされていた存在なので、そんな奴隷がいなくなれば苦しくなるのは当然。
特にアメリカ南部は奴隷で経済が回っていたので経済が崩壊します。
いわば、奴隷制度は経済体制なのです。


さて、奴隷での強制労働が禁止になったかに見えたアメリカですが、奴隷制度が廃止されただけでそのルールには抜け穴がありました。
奴隷制度廃止にて強制労働が禁止されているにもかかわらず、一部の人間は例外的に労働させることが出来たのです。

それが犯罪者。

奴隷解放された400万人の奴隷黒人たちは自由になったはずでした。
しかし、黒人を労働させることは禁じられたものの、犯罪者は例外。
そんな“憲法修正第13条”の欠陥を使い、自由を手にしたはずの黒人が労働力として使われたわけですね。
刑務所がビジネスに使われたんです。

もちろんそんな歴史を何も知らなかったので、ひたすらに衝撃でした。
しかし僕はここで思いました。

「そもそもなぜそんな憲法なの?」

しかしこの答えは明確。
憲法や法律が決められる時、黒人は選挙権も無く白人しか権利を持っていなかった。

そして、黒人は犯罪者のイメージを植え付けられます。
黒人を化け物のように描いた映画が流行し、テレビ番組では黒人に手錠をかけた映像が毎日放送されたと。
奴隷制度終了後に経済的な自立が困難だった貧困な黒人も多く、白人による人種差別からリンチ事件も多発。
黒人お断りのお店も当然の状態。
バスには白人専用の席も当然。
冤罪事件も多く、黒人の悪いイメージを印象付ける様に、映画からは「黒人は白人女性をレイプするぞ!」というイメージを付けられました。

しかし実際は、白人による黒人女性へのレイプの方が数も上回っています。

こんな信じがたい内容もまだまだ序の口。
ドキュメンタリーなので情報量も多く、開いた口が塞がりませんが、黒人が白人警察官によって殺されてしまう事件をきっかけに各地でデモが起き、アメリカが変わろうとしています。
そんな最中も、逆さ吊りになった黒人の遺体が数件発見されるなど、リンチ事件の可能性が高い事件も頻発しています。

日本人にとっては、人種差別を身近に感じることは難しいですが、『13th -憲法修正第13条-』は観る価値あり!と思います。

『それでも夜は明ける』『黒い司法 0%からの軌跡』『ゲットアウト』など、黒人の人種差別に関連する映画の記事も書いてますのでよかったら観てください。

黒人差別についての『13th -憲法修正第13条-』まとめ

先日、いつも拝見しているyoutuberさんの動画にて知った事ですが、
アメリカに住む黒人の家庭では、親から子供に対して“白人警察への接し方”を早めに教えるそうです。
まず、自分が危険ではない事を伝えるのだとか。
我が家では、初めて彼女作ったときに”避妊だけはしろ”という平和な教えしかありませんでしたが、今のアメリカで黒人が生活するということは、それだけ大変なことなんですね。

本作を観ると、
人種差別は政治の為、そして経済を回すために利用された。といっても過言ではない気がします。