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映画『アメリカン・プリズナー』ネタバレ感想 | wowowで死刑制度を考える。

先日WOWOWを解約しました。
7月中は見れるので、いくつか録画しておこうかと思いますがいったい『アメリカン・プリズナー』を予約したのは誰だ。
タイトルだけで惹かれた過去の自分に拳骨してやりたい。

完全主観評価

▶星0~1:製作側に意地悪された ▶星1.5~2:後悔 ▶星2.5~3:相性がやや悪いのか  ▶星3.5:楽しめた ▶星4: 楽しめた♡ ▶星4.5:ハリーポッター ▶星5:超ハリーポッター

映画『アメリカン・プリズナー』死刑制度の在り方をテーマに。

原題   : American Violence
製作国:  : アメリカ
製作年度 : 2017年
上映時間 : 107分
監督   : ティモシー・ウッドワード・jr
キャスト : カイウィ・ライマン / ブルース・ダーン / デニース・リチャーズ

原題はアメリカン・バイオレンス(american violence)。
邦題では、バイオレンス(暴力)からプリズナー(囚人)に変更されていますね。
変更なしでそのままでも良い気がしますが、過去にアメリカン・バイオレンスという邦題は使われているので、変更されたのでしょうか。
▼1980年代の犯罪ドキュメンタリー映画(アメリカン・バイオレンス)

あらすじ(ネタバレ無し)

アメリカ・テキサス州。
死刑制度が遅れた制度として衰退していく現在で、死刑囚となったジャクソン。
女性の犯罪心理学者アマンダは、彼が死刑に値するのかどうかを判断する為に面会し、ジャクソンが死刑囚となるまでの話を聞きに行く。
ジャクソンの死刑執行までは数十時間しか残っていないが、彼の過去の話を聞きながら、アマンダは死刑が妥当かどうかの判断をする事になる。

ということで予告編は英語のみでどうぞ。

映画『アメリカン・プリズナー』のあらすじ・結末&ネタバレ感想

以下ネタバレ含みます

まずはざっくりとあらすじから振り返ります。

あらすじ-結末(ネタバレ有)

作中でも現実でも、世間では死刑制度に対しての批判的な意見が日々聞こえてきますが、そんな中、選挙を控えたアメリカの知事が「死刑の執行が選挙に影響を与えないように、とある死刑囚の死刑執行の妥当性を判断してほしい」という依頼を犯罪心理学者アマンダの元へ持ってきます。
夫を殉職(警察官の職務中の死亡)ということで亡くしているアマンダは死刑制度については肯定派でした。
映画冒頭の「死刑制度は被害者家族への慰めになる。」
という言葉が印象的でしたね。
さて、そんなこんなで、死刑囚ジャクソンと面会したアマンダはジャクソンの過去の話を聞く事になります。

幾つもの犯罪を犯して死刑囚となったジャクソンは、幼少時、おじさんからの性的暴行をうけていました。
 →大きくなってからおじさん殺害。

その後、2人組で泥棒をするようになり、しばしば大金を手に入れる事ができるのですが、泥棒行為がギャングにバレてしまい兄貴的存在のマーティンが血祭りにあげられます。
 →ギャングのボスを殺害。

その後も幾多の修羅場を潜り抜けたジャクソンですが、セクシーな彼女ができます。
刑務所に入っているジャクソンは、刑務所長からこんな事を言われます。「麻薬の取引現場で犯人たちを殺害すれば、お金もやるし解放してやる。」
これを信じたジャクソンは言われるがままに、麻薬取引を襲撃し大金を手にします。
しかし刑務所を出てモーテルに宿泊中。刑務所長の子分たちに襲撃され、彼女が殺害されてしまうんですね。
 →刑務所長を殺害。

そこまでいったところで彼は死刑囚となるのでした。

そんな話を聞いたアマンダは「死刑は妥当ではない」という書類を提出しますが、却下されジャクソンの死刑が執行されてしまいます。

映画冒頭で死刑制度賛成派だったアマンダは反対派へ。

ネタバレ感想と死刑制度について

死刑制度をテーマに作られた作品だと思いますが。

アマンダとジャクソンは過去に一度も会った事も無く、複数の殺人や窃盗を繰り返してきたジャクソンです。
そんなジャクソン(死刑囚)のストーリーをただただ聞いて、すべて鵜呑みにする犯罪心理学者。挙句の果てに、その話を聞いてアマンダは「死刑は妥当ではない」という回答を導き出してしまいます。
いろいろと違和感を感じながらも、最も重要なのは

何がアマンダの考え方を変えたのか?

ということだと思いますが、
ここで一旦話を変えます。

現実の死刑制度について

日本では死刑制度に反対する人は約10人に1人となっています。
1994年からの世論調査で2019年現在まで、多少の増減を繰り返しながらもだいたい10%という認識で間違いないと思います。
その数字が示すように、”死刑”という判決に多くの日本人が違和感を感じていない昨今ですが、海外の先進国では死刑制度は廃止されてきているのが現状です。

死刑制度容認派と死刑制度廃止派に分かれる現状で、死刑制度を容認する理由として挙げられるのが、
「被害者や家族の気持ちがおさまらない」
✅「凶悪犯罪は命をもって償うべき」
「凶悪犯を生かしておくと同じ罪を犯す危険がある」
「抑止力」

が主になります。

次は死刑制度廃止派の理由。主にこの2点になります。
✅「裁判に誤りがあったら取り返しがつかない」
「生かして罪の償いをさせた方がよい」

|償い

さて、まず賛成派・反対派の双方に見えた“償い”についての正しい答えは無いと思うのでスルーします。
償いは目には見えないですし「よし。償ったのでOKだね。」「んー。もうちょっと償いが必要だね。」というものなのでしょうか。

|再犯のリスク

次。賛成派に見えた「同じ罪を犯す危険がある」については、妻子持ちの僕からしても、たしかに凶悪犯が街をうろつくのだけは勘弁願いたいです。
しかしそれだけが理由なら無期懲役でもOKかなと思います。
(無期懲役は出てこれる可能性は有る。終身刑は可能性無し。日本には終身刑はありません。)

|犯罪抑止力

次は賛成派の「抑止力になる」についてですが、わかりやすく言えば、
《刑務所で死ぬまで過ごす》or《死んで終わりにする》
これどっちが嫌??
という事でしょうか。
嫌じゃなければ抑止力にはなりません。
さて、みなさんはどうでしょうか。
本気で考えるならば「刑務所の生活も見たことが無いし、死んだことも無いので決めかねます。」という答えになってしまいますが、人それぞれですかね?
強盗や泥棒OKです!と国が言えば犯罪が増えるのは間違いありませんし、
懲役刑や罰金が抑止力になるのは間違いありませんが、
そもそも凶悪犯罪を犯すような人間が、「死刑は怖いからやめとこう」という心理になるのかは不明です。
ということで実際の数字をいくつか見てみましょう。
まず日本は世界第4位に殺人事件(人口当たりの発生率)が少ない国です。1955年からどんどん下がり続けています。
日本が第4位という事で、さらに上位の国が3つあるわけですが、いずれも死刑制度は廃止している国です。世界で最も治安の良い3か国に死刑制度はありません。
そして、実際に1981年に死刑を廃止したフランスでは、死刑制度廃止前と後での殺人発生率にも変化はありませんでした。
死刑制度が犯罪の抑止力になるという科学的根拠はありません。
ということで、抑止力と言っているのはあくまで個人の想像にすぎないのですね。

|死刑は取り返しがつかない

死刑制度反対派の意見ですね。
死刑が確定してから刑が執行されるまでには数か月から数年、数十年がかかります。その待ち期間中に「やっぱり君無罪だった!」ということが実際に起こっています。
その時間はもう帰って来ませんね。
しかし、死刑を執行してから「あいつ実は無罪だった、、。」となる事も実は過去にありました。
これはもう取り返しがつきません。

もし自分が今日いきなり警察に連行され、見覚えのない罪で死刑を宣告されたら?そして家族にも会えなくなり、死刑が執行される事になったら。

そんなことを考えると、判決が誤りである可能性は基本的には0%ではないので、死刑という制度は良くないのかもしれません。

死刑とは、あくまで国家権力による殺人なのでね。

|遺族の気持ちは収まるのか

被害者遺族の気持ちはわからないのですが「死刑で償ったからもうOK」とはならないでしょう。死刑が取り返しがつかないのと同じで、殺人は取り返しがつきません。死刑でも無期懲役でも取り返しがつかない事は間違いないので、凶悪犯が再び社会に出てこない事を願う気持ちが一番強いでしょうか。
これに関しては、被害者遺族しかわからないかもしれません。

世界中で死刑制度廃止傾向に

死刑制度が廃止、および事実上の廃止国は196か国中142か国です。
2019年に死刑が執行された国は20か国。
日本はその20か国に含まれています。
『アメリカン・プリズナー』のアメリカでは州ごとに異なるものの、死刑制度はもちろんあります。
映画『グリーンマイル』も死刑シーンが印象的でしたね。

国際的には死刑制度廃止傾向にある中、アメリカはどうなっていくのか。
テキサスはどうなっていくのか。
どうあるべきか。
どういった点では、『アメリカン・プリズナー』は説得力に欠けた浅い内容が際立ってしまいました。

『アメリカン・プリズナー』は説得力0%

現時点で死刑制度に反対する立場としては「裁判に誤りがあった場合に取り返しがつかない。」という理由が一番有力かな~とと僕は思ってます。
国家権力で命を奪えるような状況も危険でしょう。
さて、本作でアマンダの死刑制度への気持ちを変えたものは何だっただのでしょうか。

まず、ジャクソンの殺人行為については、すべてが”復讐”行為であり、完全な悪ではない。と伝えたいような演出になっています。
窃盗に関しては、脱税している悪人から奪ったので、ただの泥棒とは違うんだぞ!という事でしょう。

そんな中、アマンダの心を変えたのはずばりジャクソンへの同情。
「ジャクソンはかわいそう。」
「幼少期から環境が良くなかっただけ。」
その同情はジャクソンだけではなく、死刑制度自体への考え方すらも変えました。

ラストシーンは犯罪心理学者のアマンダの講義。

最後に彼女が導き出した答えは、
「処罰の方法が暴力を誘発している。」
「暴力に暴力、死刑で答えていたら永遠に悪循環が続くだけ。」

そこで一人の学生が発言しました。
「愛する人を奪われたら、報復を考えるのでは?」

それに対するアマンダの回答は
「死で償わせるのは残忍で勝手だと思う。」
と、いうことでした。

この映画『アメリカン・プリズナー』が特に最悪なのは、
主人公が犯罪心理学者にもかかわらず、最後に導き出した死刑に対する答えは、

「ただの嘘。」

まるで「死刑制度があるから暴力が存在する。」と言うような結論を導き出していますが、現実世界でもそんな事はないでしょうし、作中でもそんな答えにたどり着くエピソードは皆無。
実際の死刑囚の生い立ちを聞いて同情したアマンダは、死刑制度に反対したいが為に、世の中の暴力を死刑制度のせいにしてしまいました。


そして、最後の学生の質問への回答は、

「ただの感想。」

になってしまいました。
「死刑は残忍で勝手」という回答を裏付ける内容(そう思った原因)があれば問題ないかと思いますが、最終的に犯罪心理学者が子どものような感想を述べた時点で、what’s up ?(どうした??)

wowow辞めちゃった小話

実は僕はもともとwowowで映画が観たくて加入してたわけではないんです。
いちバスケットボールファンとしてNBAが見たかったんですね。
しかし、楽天の三木谷君がNBAとなにかしらの契約を結んで、BS放送とwowowからNBA放送を完全に奪いました。

NBAと言えば、今は日本人選手が2人。
八村塁はドラフト上位で。渡辺雄太は2-WAY契約ですが、間違いなくNBAプレイヤー。馬場選手も今後が気になるところで、日本のバスケ市場・NBAは今が激熱でアッツアツです。
コロナが無ければもう煮えたぎってました。

そんな中、BS放送から消えてしまったNBA。

独占放映権か何かしら(うろ覚え)が楽天に持ってかれました。
楽天と言えば、楽天モバイルでも周波数か何かしら(うろ覚え)、ルールを破っていてユーザーに指摘されて問題になりましたね。
ECモールの楽天市場では、送料を強制無料にする問題で出店者とトラブルになり独占禁止法か何かしら(うろ覚え)が引っかかりそうで、方向転換したり。
(ちなみにリボ払のメールしつこいけど絶対使わねぇからな!おい!)

とまぁ、いろいろとうろ覚えの問題がある企業ではありますが、僕が切に願うのは一つだけ。

「NBAをBSに返してくれ。独占は良くないよ。。」

という事です。

NBAの放送がwowowから奪われてから、ずいぶん経った今頃にwowowを解約するのはNetflixに入ったり、単純に節約の為だったり。
そして、解約後こんな内容のメールがwowowより届きました。

新型コロナウイルスの影響により、スポーツ、音楽、ステージなどのライブ・エンターテインメントが軒並み開催中止となり、WOWOWも放送予定だった場組の多くを中止せざるを得なくなりました。番組を楽しみにされていたお客様のご期待に沿うことができず、申し訳ございませんでした。

このメールが届いて、聊か申し訳ない気持ちに。
こちらとしては、そういったことでは無くて楽天がNBAを独占した段階で解約モードです。
楽天TVに入れよ。という声が聞こえてきそうですが、1試合2時間を全試合観たいわけでは無くて、少しのNBAと少しの映画が見たくてwowowに入ってたのよ。

以上。
wowowへの謝罪とrakutenへの憤りでした。