ネタバレ感想

映画『デンジャー・クロース 極限着弾』観る前にチェックするベトナム戦争&ネタバレ感想

ベトナム戦争と言えば”ややこしい”といったイメージを持っていましたが、映画『デンジャー・クロース 極限着弾』を見る際に、ベトナム戦争の予備知識は基本的に必要ありません。
なぜなら、『デンジャー・クロース 極限着弾』は、ひたすらに極限着弾だから。

『デンジャー・クロース 極限着弾』が見せたいのは、国間の駆け引きや政治的な側面よりも、ひたすらに戦争アクション
もちろん監督に聞いたわけでは無いが、映画のキャッチコピーからもそれは如実に伝わってくることですね。

完全主観評価星3.5個

3

▶星0~1:製作側に意地悪された ▶星1.5~2:後悔 ▶星2.5~3:相性がやや悪いのか  ▶星3.5:楽しめた ▶星4: 楽しめた♡ ▶星4.5:ハリーポッター ▶星5:超ハリーポッター

実話・戦争映画『デンジャー・クロース 極限着弾』 緊迫度200%を体感せよ!

原題   : Danger Close: The Battle of Long Tan
公開年度 : 2020 年
上映時間 : 118分
監督   : クリフ・ステンダーズ
出演   : トラヴィス・フィメル
       リチャード・ロクスバーグ
ジャンル : 戦争・アクション・ノンフィクション

“緊迫度200%を体感せよ!”

ということでしたが、結果的にはそのキャッチコピーが映画を物語っていたんですね。

あらすじ(ネタバレ無し)

あらすじは、、、
と言うと、特になし!

というのが正直なところ。

とりあえずはベトナム戦争の話なので、《what is ベトナム戦争?》と思うかも。ということで簡単に説明すると。
戦争自体が約20年にも及び、大量の死者を出した戦争。
でっす。

ちなみにベトナム戦争と言いますが、ベトナム以外の多くの国が参加しており、【南ベトナム】アメリカ・オーストラリアなどVS【北ベトナム】ソ連・中国などとなります。厳密には他にも多くの国が参加していますが『デンジャー・クロース』を観る上ではほぼ知識は必要ないでしょう。
ちなみに本作はオーストラリア軍108人のお話となります。

一言でこんな人におすすめ!という事で考えるとズバリ。
『戦争アクションが好きな人におすすめ!』

と、いうことで予告をどうぞ。

映画『デンジャー・クロース 極限着弾』のネタバレ感想

ベトナム戦争というと20年で200万人近くが亡くなったとされており、オーストラリア軍からは450人が亡くなりました。
全体数があまりにも多いので450人というのは、相対的に観れば少なく感じるかもしれませんが、オーストラリア軍も多くの犠牲を出したことには間違いありません。

以下ネタバレ含みます

映画『デンジャー・クロース 極限着弾』では、そんなベトナム戦争の中でも、オーストラリア軍として1日では最大の死者数を出した《ロングタンの戦い》を描いています。そんなロングタンの戦いでは108人中18人ものオーストラリア兵が亡くなっていると。
敵軍にあたるベトコンは総勢2000人もの兵力がありましたが、そちらもオーストラリア軍によりビシバシ殺されていき、結局はオーストラリア軍がなんとか生き延びたわけですね。
あくまでなんとか生き延びたということで、敵軍を全滅させたわけではありません。
ということですが、

これ似たような映画観たことあるな~。
とか思い考えてみると、やっぱりあった。

マーク・ウォールバーグ主演の『ローンサバイバー』。
これは、200人対5人とか?だったかな。

どちらも
・想像以上の敵兵力からなんとか生き延びて。
・なんとか助けてもらって。
・でもこれ実話やで。
・アクション凄いぞ。

という内容ですが『ローン・サバイバー』はアメリカ、『デンジャー・クロース』はオーストラリア。
『ローン・サバイバー』については、

「一部は嘘だろ?」

「いやいやほぼ嘘だろ。」

という説が出回ってしまいましたが、本作に関しては生存者は1人ではないので、小さな演出以外は大体正しいのかな?と思ってます。
ノンフィクション映画については、どこまでが実話?という問いは往々にしてありますが『デンジャー・クロース』に関しては、それすらもそこまで重要ではないかなと。

気が付けば感想を書かずにここまで来てしまいましたが、
『デンジャー・クロース 極限着弾』はとにかく激しい銃撃アクションが開始30分くらいから最後まで続きます。
多分1時間30分くらい戦ったな。
ということで上映中1時間30分くらいは、銃撃→小休憩→銃撃→小休憩を永遠と繰り返します。
そして実際の交戦時間は3時間程度だったらしいので、だいたい半分くらいにキュッとした感じになります。

そんな中、
戦争の歴史的背景は皆無。
人物描写はちょびっとだけ。
ほぼ銃撃戦。


SHIMURAのお気に入り映画であり、イラク戦争を描いた『ジャーヘッド』の真逆をいきました。(ジャーヘッド観てない人はぜひ)
戦争アクション好きには持ってこいの作品でしょう。

ですが、突出したアクション好きではない僕にはなかなかにしんどい。。
戦闘が1時間30分続く事はまだOK。純粋にかっこいい。

ただし、ほぼ画が変わらないのは、どうしても飽きてしまう。
ノンフィクションという事で、実際にロングタンの戦いはそういったものだったのだとは思いますが、
最初から最後まで木が茂った農林地帯。

敵を倒し。
倒され。
敵がいなくなる。
また出てくる!
倒し。
倒され。
いなくなる。
また出てくる!

という。いわばゲリラ戦なのでしょうかね。

もちろんそんな繰り返しの中には、いろいろな事があり。
役に立たない発煙筒とアメリカ軍。
わりと序盤の最終奥義デンジャークロース。
突然仲良しになるハリー・スミス少佐と二等兵。
上半身裸で大砲のようなミサイルのようなものを打つ筋肉軍団。
銃弾をヘリから落としてもらったり。

もちろんあります。いろいろな事が。

そんな中でも観ていて気になったのはハリー・スミス少佐とポール・ラージ二等兵の関係性。
ハリースミス少佐を演じる《トラヴィス・フィメル》は、チャニング・テイタムをさらにワイルドにしたようなイケメン。
ハリー・スミス少佐は戦争で敵部隊を沈めることへの意識が非常に高く、活躍の場を求めるゴリゴリ軍人。
対してポール・ラージ二等兵は見た目はパッとせず、ウサギ刈りで射的を学んだという、あまり頼りがいの無い男。
2人の出会いは激しいもので、ハリー・スミス少佐に二等兵が首を絞められるというもの。

怖い少佐と、やられた二等兵。

しかし、そんな関係がコロッと変わる。

「どうしたハリー??」
「なぜいきなり優しくなった?」
と突っ込みたくなるほど、ハリー少佐とラージ二等兵は仲良しに。

しかし、それらの感情の描写が欠けているように感じるのは、この映画がヒューマンドラマではなく、あくまで”緊迫度200%”の戦争アクションだからだ。
実際の戦闘で使用された数種類もの武器を使い、実際には火を噴かない大砲も、作中ではメラメラと火を吐き出し。
オーストラリア軍の18人に対してベトコンは245人が戦死。
その数もぴったりと合わせる仕上がりは、戦争映画ファンには満足の仕上がりに違いない。

アメリカのヒーロー万歳映画も良いが、『デンジャー・クロース』や『ヒトラーの忘れ物』のような他国の戦争関連映画も観なければ、どんどんと視野が狭くなってしまうかもしれない。

ということで。

『デンジャー・クロース 極限着弾』
B級アクション映画のようなタイトルとポスターではありましたが、映画館で観れてよかった~。

《ベトナム戦争》とはどんな戦争だったのか?

学びのきっかけ程度に少しだけ見て!

映画をきっかけに、少しだけでも《学び》を。
ということで、
今回は、ベトナム戦争のお話です。
難しい事は書きませんよ。
短く、数分でチェックできますのでぜひ。

ベトナム戦争とは《北と南の戦い》

ベトナム戦争は「どこvsどこ?」と思うかもしれませんが、これを厳密に答える事はしません。
わからないので。
ということでわかりやすく言うと、北ベトナムと南ベトナムの戦いです。

《北ベトナム》は社会主義陣営。
バックアップには、中国やソ連などなど。

《南ベトナム》は資本主義陣営。
こちらはアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピンなどなどが味方についていました。
と言うよりも、《南ベトナム&アメリカ》が正しいかもしれません。

ということで、双方たくさんの国がバックアップしていたので、正直ただの内戦ではありません。
『デンジャー・クロース 極限着弾』での主人公はオーストラリアなので、陣営的には南ベトナムになります。
最終的には北が勝ちますが、、。

ベトナム戦争とは《アメリカ初の敗北戦争》

アメリカとは日本人にとっては特に大きなお国です。
そんなアメリカはとても歴史が浅い国なので、初めてアメリカが敗北した戦争がこのベトナム戦争と言われています。
「なぜあのアメリカ様が負けたの?」
と思うかもしれませんね。
歴史的な背景を知るとわかってくることですが、北ベトナム軍および南ベトナム解放民族戦線(通称ベトコン)は非常に士気が高く、南ベトナム軍はそのま逆でした。
そして、北ベトナム軍は明らかに軍事力で勝るアメリカでしたが、北ベトナム軍は森林地帯や、アメリカが攻撃できないエリア(他国のラオスやカンボジア)を駆使して戦いました。
森林の中には戦車も入っていくこともできず、満足に戦えないまま被害を増やしていたアメリカは、結果的に枯葉剤を撒きました。それでも北ベトナムは洞窟を掘って戦うなど、降伏させることはできずにアメリカは被害を増やしていき、最終的にアメリカ軍はアメリカ国内の反戦ムードに押されて撤退していきました。

ベトナム戦争の《被害》

“ベトナム戦争”という言葉的には、第一次世界大戦や第二次世界大戦に比べて小さな戦争に見えますが、そんなことはありません。
およそ20年間のベトナム戦争は多大な被害を出しました。

北ベトナム軍からは478万人の死者を。
南ベトナム軍からは335万人の死者を出し、民間人の死者数でも合計すると500万人以上に及びます。
アメリカの爆撃によりベトナムでは3000近くの学校、2000近くの病院も無くなりました。
それに加えて、アメリカ軍が撒いた7500万リットルもの枯葉剤による影響は今でも続いているようで、さまざまな後遺症に苦しめられた人たちがたくさんいます。
戦争中はアメリカや韓国軍による、無抵抗の村人たちへの無差別虐殺なども起きていました。

ベトナム戦争とは《ベトナムの民族が勝ち取った独立》

第二次世界大戦が終わったと思えばフランスと戦い。フランスが撤退したと思えば、アメリカの操り人形になっていた南ベトナムと20年に渡る戦争へ。今でこそアメリカやフランスとも和解をし経済成長真っ最中のベトナムですが、現在のベトナム社会主義共和国に至るまでにはいくつもの”戦争”がありました。

映画『デンジャー・クロース 極限着弾』 まとめ

戦争映画を観るといろいろ考えてしまいますが『デンジャー・クロース 極限着弾』はエンタメ作品として素晴らしいアクションを魅せてくれます。

さて、次はイラク戦争の闇を描いた『オフィシャル・シークレット』が観たい。

ちょっと聞いてSHIMURAのお話 [劇場にて]

今回鑑賞したのは伏見ミリオン座という名古屋の映画館。
コンパクト・綺麗・映画好きが働いていそう。
という絶妙基準の3拍子が揃った映画館は素晴らしいのですが、いささか変わったおじちゃんの横(コロナの影響で実際には横の横)に座りました。

と言うのも、
映画前の予告の段階で声のようなモスキート音が聞こえてくるんですよ。
全体の客数は少なく、2人で見に来て会話している人などいないので「おかしいなぁ~。怖いな怖いな~。」
と思っていると、デンジャークロースのタイトルが静かに表示されたときに確信しました。

「デンジャー・・・クロー・・・ス。 きょくげん・・ちゃくだん・・・」

って、おじちゃんが音読しとるがな。

そこは黙読推奨かつ普通全員黙読。

でもおじちゃん音読しとるわけですよ。

「あちゃー。変なとこ座ってしもた。」
と思いましたが、いざ映画が始まり、銃撃戦が始まれば、そんなことは気にならない。
おじちゃんも集中してたのかもしれませんな。

ということで、音読おじちゃんも釘付けにしてくれる映画。
『デンジャー・クロース 極限着弾』

上映している劇場が少なめですが、戦争アクション好きの方はぜひ観てみてくださいな。
公開してない劇場を後悔させてやりまっしょう!

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