Film diary

映画『ドント・ブリーズ2 /Don’t breathe2』エンドロール後の”終わり方”


-spoiler-

『ドント・ブリーズ2』を鑑賞前に改めて前作『ドント・ブリーズ』を鑑賞して¥1,100の月曜日に鑑賞。
月曜日はちょっと安い。
新型コロナの感染者数は日に日に増していますが、ワクチンのタイミングを伺っている状態でとりあえずイオンモールの小さなスクリーンへ。平日のお昼頃でも結構人が入っていました。

前作の『ドントブリーズ』はショッカーvsショッカー。
外的要因によって誕生した「悪」。盲目の男(The blind man)
vs
金銭苦から拳銃を持って不法侵入をした「悪」。若者強盗軍団。
という構造で、いわゆる“イイモン”は不在でした。
対して今作『ドントブリーズ2』は、盲目の男(The blind man)ががっちりと主人公ポジションを確保しています。
今作で盲目の男が戦うのは、少女の命を狙う元軍人で構成された麻薬組織。
盲目の男のミッションは、少女を守る事。
役割的には見事に昇格していますが、
それでも複雑なところも多いです。
盲目の男は実の娘を育てているわけではなく、知らない少女を誘拐して共に生活しています。
そして“ワルモン“側の組織のボスが、少女の実の両親であるという事。
とんでもない状況ではありますが、あくまで相対的に考えると盲目の男が“イイモン”という事になると思います。
とりあえず、わたくしはそう感じています。

今回は退役軍人同士の戦いなのでほとんどアクション映画となっており、前作のホラー感はないです。
『Don’t Breeze(息もするな) 』という感じでもない。
あくまで『ドント・ブリーズ』に出てきた盲目の男というキャラクターを引っ提げて製作した続編という事。

盲目の男のその後。

ドント・ブリーズ2。

それは文句や不満ではなく『ドント・ブリーズ2』はアクション映画としても退屈しない面白い作品でした。

戦う相手は素人ではなく、自分と同じ元軍人ということでちょっと強い。

目が見えない状況下で戦いに勝つため、相手の喉に鈴をぶち込んだり。
水で人数と場所を把握するシーンは男心をガンガン擽る。(ここは予告でも観れる。少し残念だった。)
暗闇での戦いは、盲目の老人および『ドント・ブリーズ』シリーズならではの見所です。

結局何を言いたいのかというと、
「全作とは全く別物でありながら、本作はとても面白いアクション映画だった」という事。

デンゼル・ワシントン主演『イコライザー』のマッコールさん。以上にキャラクターが魅力的なんだと思います。

最後にエンドロール後の終わり方について。
少しだけ考えてみた。
わざわざあのカットを持ってきたのにはどんな意図があるのか。

ラストのああいったシーンでは、指がピクピクッと動くのがホラー映画の常套手段なのかなと思います。
ということは、ピクリとも動かない手のシーンを挿入したのは「全作と違い今度は本当に死んでます。終わりなんです。」
という事。

という考え方もあるかもしれませんが、私はそちらではなく、
「生きているかもしれないよ?」という派。

本編では、いったい誰が悪い奴なのかが途中までわからず、視聴者は惑わされ続けます。
それは私だけの話かもしれませんが。

盲目の男やばくない?
やっぱり退役軍人の敵さんやばくない?
やっぱり やっぱり 盲目の男やばくない?
やっぱり やっぱり やっぱり 退役軍人の敵さんやばくない?
という具合に、
“やばい奴っぽいやつ”
は二転三転して見せてくれます。
それは前作でも同じだった気がします。
(以下前作の話です)
強盗にお爺ちゃんが襲われたと思ったら、お爺ちゃん強い。
お爺ちゃんの逆襲かと思ったらとんでもない事実が発覚。
死んだと思ったら生きてる。
逃げたと思ったら連れて行かれる。
死んでたと思ったら生きてた。
助かると思ったら助からない。
死んだと思ったら死んでない。

こういったところは『ドント・ブリーズ』が良作でお気に入りである一つの理由。
前作でも盲目の老人は何度も死にかけていたものの見事に復活しているわ毛で。

そんな『ドント・ブリーズ』シリーズの終わり方が、
わざわざエンドロール後に「今度は本当に死んでいるんだよ?」というのはちょっと違和感かな?

なぜわざわざあのシーンを設けたのか?
と考えると、それは明らかに盲目の男が生きている可能性がある事を提示する必要があったから。
前作と同じように。
『ドント・ブリーズ2』も前作と同じ終わり方をしているんです。

前提として、あのラストシーンが無ければ盲目の男は死んでいます。

そこにわざわざあのシーンを入れているんです。

「今度こそ終わりだと思ったでしょ?それはまだワカラナイヨ。。」
という、ロド・サヤゲスのメッセージだと勝手に解釈しました。

前作を観て面白かったと感じた人なら「流石にあれだけ刺されたら死ぬでしょ?」とかいう発想は無いはずです。

『ドント・ブリーズ』はホラー要素を強めに。
『ドント・ブリーズ2』は戦争被害者たちの戦いとしてアクション映画に。

盲目の男のキャラクターが魅力的なので、また少しテイストを変えて練りに練った『ドント・ブリーズ3』が公開されたら嬉しいなー。と思います。

鑑賞2021/8/16(金)