ネタバレ感想

映画『ジャーヘッド』ネタバレ感想・あらすじ | 個性派で新鮮な戦争ドラマ

『ジャーヘッド』独特な戦争映画

ちょっと怖いが、ちょっと面白い。
“かっこいい”
とは無縁の戦争の現実を描いた戦争ドラマ。

「バンバン撃って人を殺さないとつまんないじゃないの!?」
「アクション見せてや?」
という方には向いてません。

完全主観評価星4個

▶星0~1:製作側に意地悪された ▶星1.5~2:後悔 ▶星2.5~3:相性がやや悪いのか  ▶星3.5:楽しめた ▶星4: 楽しめた♡ ▶星4.5:ハリーポッター ▶星5:超ハリーポッター

映画”ジャーヘッド”の意味は海兵隊員

原題   : Jarhead  (邦題が変わらなくてよかった)
製作年度 : 2005 年
上映時間 : 123 分
監督   : サム・メンデス
主演   : ジェイク・ギレンホール (アンソニー・スウォフォード役)
ジャンル : 戦争ドラマ

これから見る人の為にネタバレしたくないので、詳しくは書きたくないのですが、「戦争」といえばドンパチ。
しかし、全員が毎日ドンパチしているわけでは無いのが現状。
そんな戦争の日常。というべきか、、。
いや。

わかった。

戦争において普通は“映画にならない人たち”を描いた。
それが『ジャーへッド』だ。

もちろん実際は映画にならない人たちの方が多いわけだから、この映画はその時点でも素晴らしい。ヒーローばかり映画で描かれてもつまらないし。
原作はアンソニー・スウォフォードの回想録。
主人公です。
ということでこの映画は実話なんです。

あらすじ(ネタバレ無し)

主人公のスウォフォードは父親も海兵隊員で代々海兵隊員の家系に生まれたため、海兵隊員として生き使命感に燃える若者だったが、
いざ実際にサウジアラビアへ派遣されてみると、待っていたのは銃を持った敵ではなく、毎日毎日がひたすら待機と訓練だった。

映画『ジャーヘッド』のネタバレ感想

以下ネタバレ含みます

最近戦争映画がマイブームのSHIMURAですが、
本作は予告や内容を一切知らずに観ました。

その為、銃撃戦が一切無い事も知らず、ハラハラドキドキしながら観ることもできちゃったわけ。(ラッキー)

さて『ジャーヘッド』。
かなり良かった。
タイミングの問題もありすごく新鮮でした。
原作の事やノンフィクションである事も知らずに、本当に予備知識無しで鑑賞しましたが、原作が主人公の回想録という事でさらにグッときます。

ジャーヘッドで描かれるのは、
戦地に行くも、銃を撃つことも無くひたすら待機する軍人たちです。
待機中にはスポーツをして遊んだり、撃つことも無い銃の練習など。
彼らが戦地に行ってなぜ銃を使わなかったかと言うと、
彼らは敵を倒しに行ったわけでは無く、敵の侵攻を止めるために待ち構えていただけなんですね。いわゆる”砂漠の楯作戦”。
舞台はイラクではなくサウジアラビア。
イラクに対して、サウジアラビアに来るなよ!!
と待機していただけなんです。

そんな中でも、サウジアラビアの人たちに出会ったり、恋人との遠距離恋愛が上手くいかなかったり。
いったい戦争の何が辛いのか?
戦ってもいない軍人たちの精神がボロボロになっていく様が、うまく描かれているなと。
戦いでボロボロになるのはマーク・ウォールバーグの『ローン・サバイバー』などたくさんあります。
しかし、戦わなかった軍人でもボロボロなんです。
そんな若者たちを描いた『ジャーヘッド』。
戦争映画と言うよりも、戦争ドラマ映画でしょうか。

本作では戦闘シーンが皆無に近いです。

そして戦争から帰国後には、主人公スウォフォードの仲間であるトロイという人物が帰国後に亡くなります
このトロイという人物が『ジャーヘッド』には必要不可欠なんですな。
彼は逮捕歴を隠して入隊したことがバレてしまい、帰国後に除隊される事になっていました。
そして帰国後に、仲間たちは家族との生活などの日常に戻っていきますが、トロイはそうはなりませんでした。
多くの仲間は見た目がジャーヘッドではなくなり、日常に馴染んでいるようでしたが、トロイだけはジャーヘッド(角刈り坊主)のまま
彼は海兵隊員であることを誇りに思っていながら、帰国後はおそらく除隊させられている事と思います。
おそらくこのラストシーンありきで、映画タイトルがジャーヘッドになっているんだと思います。
作中で死因は明らかになりませんでしたが、自殺をほのめかしているような気もします。
というか自殺以外だとしたら、このシーンをラストにする意図が不明ですので。

戦争と言えば、剣や銃、戦車や戦闘機での戦闘。
そして無実の軍人や民間人が殺されてしまう事をイメージしますが、実害はそれだけにとどまりません。
映画『ジャーヘッド』では、訓練を積んで戦闘に参加しない人たち。そして、帰国後も苦しむ軍人たちのドラマです。
“かっこいい” ”強い” といった戦争映画とは一味違う、視野を広げてくれる作品でした。

映画『ジャーヘッド』から学ぶ《湾岸戦争》

学びのきっかけ程度に少しだけ見て!

映画を基に(きっかけに)、少しだけでも《学び》を。
ということで、
今回は、湾岸戦争のお話です。
戦争のお話となると、どんどんと過去をさかのぼる事になるので、できるだけわかりやすく。全体がなんとなくわかる程度に解説していきます。

ジャーヘッド サンタさんと戦争

湾岸戦争とはなんぞや?

中東にて圧倒的な軍事力を持っていたイラク。
当時のイラクはサダム・フセインの独裁政権でした。
そんなイラクが隣の国クウェート侵攻し占領した事で、
世界中が「そんな事したらあかんよ!」とブチ切れたものの、フセインは「知りまっせーん」の一点張り(実際になんと言ったかは知りません)。
ということでアメリカを中心とした各国がイラクをぶっ飛ばした
というのが、湾岸戦争であります。

湾岸戦争はなぜ起こったのか?

クウェート侵攻前にイラクは戦争が長く続いていた為(イラン・イラク戦争)、経済的に厳しい状態になっていた。もうボロボロで疲れ切ったイラク。
そこでイラクが取った作戦が、
イラクが輸出している原油の価格を上げる。もっと高く買ってくれ!
というものでした。
どのように値上げをするかと言うと〈他国に原油供給量を減らしてもらう〉というTHEお願い作戦。クウェートなどは原油をばんばん安く売っていたのでイラクからしたら都合が悪かったんですね。
しかし!石油の値下げを断ったクウェート。
ということで武力行使をしたイラクことフセイン軍団でした。

湾岸戦争には3つのフェーズが

砂漠地帯のサウジアラビアやイラク。
そんなこともあり、湾岸戦争では砂漠の作戦3つが決行されました。
『ジャーヘッド』でも砂漠の楯作戦という言葉はでてきましたよね。

砂漠の楯作戦

クウェート侵攻したイラクがさらなる暴走をしないように、先にサウジアラビアの国境付近にて楯となって守る。
それが『ジャーヘッド』のメインとなる砂漠の楯です。

砂漠の嵐作戦

これもわかりやすく、
アメリカがイラクに対して空爆をドッカンドッカン落とす。
実はイラク軍は数では有利だったようですが、多国籍軍からの空襲で瞬く間に消沈してしまいました。

砂漠の剣作戦

これはいわゆる仕上げ作戦で、空爆を止めてから、イラクに対してバチバチの地上戦に出たことです。
しかし、砂漠の剣作戦が実行されている段階ですでにイラクはヘトヘトでした。ここで一気にイラクを叩き戦争は終了を迎えました。
とりあえず。

湾岸戦争の時。日本はどうしてた?

一言で言えば、
日本は人を送る事はせず、とりあえずお金で援助。
しました。
これがなかなかうまくいかず、他国から批判されることもしばしばありますが、、、。
とりあえず、日本は参加しませんでしたとさ。

映画『ジャーヘッド』のネタバレ感想まとめ

サブタイトルで内容を説明されがちな邦題ですが、
ジャーヘッドは『ジャーヘッド』のまま。
『ジャーヘッド -角刈りの待機-』とかにならなくて本当によかった。

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