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映画『ヒトラーの忘れもの』ネタバレ感想 | 実話ではないが歴史に基づいた傑作

ヒトラーの忘れもの・LAND OF MINE

戦争映画で正義と悪を感じさせるとプロパガンダとして捉えられがちだが、『ヒトラーの忘れもの』は作中での敵対国同士であるデンマークとドイツの共同制作
どちらかと言えば、ヒューマンドラマかな、、。
どちらにせよ歴史や戦争を学ぶ上で、見ておくべき作品と言えると思う。

完全主観評価(星4.5コ)

映画『ヒトラーの忘れもの』とは | 原題と邦題のギャップがある

上映時間 : 101分
監督   : マーチン・ピータ・サンフリト
主演   : ローラン・ムラ(ラスムスン軍曹)

2015年デンマークとドイツの共同で作られた『ヒトラーの忘れもの』は、戦争をテーマにした映画ではあるが、あくまで《戦争後》の話
戦争が引き起こす絶望的な状況や現実、戦争の裏側的なところを描いた映画でした。
原題は『UNDER SANDET / LAND OF MINE』。
アンダー・サンデットがおそらく原題で、ランド・オブ・マインが英語の題名だと思われます。
そして、日本では『ヒトラーの忘れもの』、、、、?
日本はタイトルにオリジナリティ入れてきてるのかな、、。

『ヒトラーの忘れもの』 あらすじ(ネタバレ無し)

1945年、デンマークはナチス・ドイツによる占領から解放された。
しかし、海岸にはドイツ軍に埋められた地雷が200万個も残されていた。無数の地雷を除去するため、捕虜のドイツ兵たちが駆り出され、彼らを指導し地雷除去をさせようとするが、捕虜のドイツ兵の多くは大人ではなく少年兵だった。
彼らを監督するデンマーク軍のラスムスン軍曹は、憎きドイツ兵ということで厳しく指導し地雷を除去させていくがす、ナチスドイツにたいして激しい嫌悪感を持っていた軍曹の心が動き始める。
やがてラスムスン軍曹は、地雷除去の任務をやり遂げて故郷へ帰るという少年たちとの約束を果たしてあげようと胸に誓うようになる。
しかし、戦争同様にラスムスン軍曹の一存で決めらる事では無く、重大な決断をする事になる。

▲DVDめっちゃ高かったですが、買っちゃいました。

『ヒトラーの忘れもの』の感想 | 戦争の見えない闇【途中からネタバレ】

戦争や歴史にあまり強くない僕ですが、
内容は非常にわかりやすく、ストーリーもいたってシンプルでした。

戦争映画と言うと、マシンガンかショットガンかわかりませんが、何かしらのガンを持って走り回り、血が飛び交い、腕を無くし、足を無くし。
『ヒトラーの忘れもの』では、戦争が終わった後の話を描いており、国全体や国同士の話では無く、一人の軍曹と数人の若者の小さな物語です。

物語自体はフィクションなので、実話ではありません。
この映画は歴史上の事実を基にしたフィクション映画です。

すべてが事実ではないので、事実として以下の事を知っておくと良いかなと思います。

  1. 第二次大戦後のデンマークで、ナチスドイツが埋めた200万個以上の地雷が残された事。
  2. その地雷をドイツ軍の捕虜が撤去させられた事。
  3. その捕虜の大半が15歳から18歳の少年兵だった事。
  4. そして捕虜の半数近くが死亡・もしくは重傷を負った事。
  5. ドイツが埋めた地雷を、ドイツに撤去させることを提案したのはイギリスである事。
  6. イギリスが、デンマークをドイツから解放に導いた事。

これらが事実です。
映画の公式HPによると、これらの事実は多くのデンマーク人が知らない事実だそうです。
もしかすると《事実とされている事》と言った方が良いかもしれません。
(僕はそこまで歴史に詳しくないので保険をかけときます)

以下ネタバレ含みます

勉強不足で僕は戦争の歴史的背景を知りません、、。
一応最初に言っておきますね。

一般的にはヒトラーのナチスドイツが悪者として描かれる事が多いですが、今回のドイツは悪者としては描かれていません。
しかし、デンマークが悪者でもありません。

映画冒頭。
軍曹がドイツ兵をぼっこぼっこに殴るシーンで始まります。
それだけ軍曹及びデンマーク人がナチスドイツを酷く憎んでいたという事です。
しかし、そんな軍曹でも少年兵に同じことはできませんでした。
ラストシーンでは、少年兵をドイツへ無理やり帰国させ、約束を果たします。その後軍曹がどうなるか。という事実はありませんが難しい状況になってしまう事は間違いないと思います。
最後は4人になってしまったけど、映画としては良い・好きな終わり方でした。

内容を話す際に、全てを国名だけで語ろうとすると、
ドイツがデンマークに地雷を埋めた→イギリスがデンマークを助けた→イギリスがドイツに地雷除去をさせる提案をした→デンマークがドイツに除去させた。
という流れになりますが、
当時のドイツは独裁体制でヒトラー大暴れ時代です。
国と言うのは基本的には選べませんしね。

少年兵はヒトラーではありませんが、地雷除去をするまで家に帰してもらえません。
それもひどい話ですが、
デンマークの砂浜に地雷を200万個放置するのもまた
ひどい話ですよね。
戦争をしてしまった以上、八方ふさがりなわけです。

そしてこの映画を観た、教養のない僕が一番感じたのは、戦争は絶対にしてはいけないという事。
そんなことは当たり前ですが、現代人にとって戦争は身近なものではありません。少なくとも日本ではそうです。

地雷除去のシーンはとてつもなく緊張感があるし、観ていていてヒヤヒヤします。
ある意味ホラー映画なんかより怖いです。
地雷除去で人が死んでいったことは事実だからね。

戦争を絶対にしてはいけないものだと認識していない人や、身近では無い為関心が無いよ~って人は一度観てみると良いと思います。
面白い映画では無いけど、過去の戦争があっての現在の平和なので、知っておいて損はないでしょう!

こういった映画をデンマークとドイツが共同で作っている事が感動ですね。
いつか日本と韓国も共同でプロパガンダ無しの映画を作る日が来ると良いかもしれませんね。

映画『ヒトラーの忘れもの』ネタバレ感想のまとめ

英語のタイトル『LAND OF MINE』
“MINE”といというのはポケモンの”マルマイン”からもわかるように、爆弾的な意味があります。
という事で《地雷の地》という意味になります。

それと合わせて、
“MINE”には自分の~という意味もありますよね。
映画の冒頭でも出てくるのですが、《自分の地》でもあるわけです。

ということで、英語では少し凝ったタイトルなのですが、、

日本では『ヒトラーの忘れもの』なんですね。
“忘れもの”というのは《少年兵》と《地雷》を指すのでしょうか。
邦題をそのまま『ランド・オブ・マイン』にすると、何の映画かわかりませんが『ヒトラーの忘れもの』にすると、なんとなく戦争が関わってくることが想像できます。

ちなみに最初、東京国際映画祭では『地雷と少年兵』というタイトルで上映されたらしいですよ。

タイトルだけでもいろいろありますね~。
ホントに。