ネタバレ感想

映画『LION/ライオン 25年目のただいま』感想 &インドの行方不明者の現実

ライオン 25年目のただいま・映画で見るインドの犯罪事情

Google Earthの大活躍。
5歳で迷子になった子どもが、25年後に生まれ故郷と家族を見つけ出すという、実話を基に作られた映画です。

迷った距離1万キロ、探した時間25年、道案内はGoogle Earth

完全主観評価(星4.0コ)

映画『LION/ライオン 25年目のただいま』とは | 故郷を探すトゥルー・ストーリー

上映時間 : 129分
監督   : ガース・デイヴィス
主演   : デヴ・パテル

グーグルアースで生き別れた家族・故郷を探すという実話映画。
最後にはタイトル《ライオン》
の謎も解明されます。

何でライオン?
という人は、映画を観るかスクロールして僕のネタバレ感想を読んで

ちなみに原題は『LION』。
邦題はわかりやすくサブタイトルが付いてる感じになりますね。
いつも通り邦題はわかりやすさ重視ですな。

『LION/ライオン 25年目のただいま』 あらすじ(ネタバレ無し)

インドのスラム街で育った主人公(サルー)は5歳の時に迷子になってしまい、家族と別れてしまう。電車で遠くに来てしまったサルーは、どこから来たのかを周りの人に伝えますが、言語の違いや、5歳の低い言語力で誰も理解してくれません。
後に、児童施設に引き取られオーストラリアの夫婦へ養子に出されます。
家族と別れて25年後。
インドの故郷を探す為に、グーグルアースを使うと。。。

実話という事もあり、おおよその展開はネタバレ状態かな?と思います。

『LION/ライオン 25年目のただいま』のネタバレ感想

以下ネタバレ含みます

「100%再現されているわけでは無いが、ほとんどが正解。」
と、実在するモデル(サルー)が語るほど正しい描写だったらしい。

安易にストーリーをキラキラさせることなく、リアルに正しいものを伝えたのだろうと、見ているこっちでも感じられた。本当に。

それもそのはず。

後半の地味なコト。

前半は、主人公サルーが迷子になり、悪い人につかまりそうになりながら逃げる。何とか施設に入り、オーストラリアの里親の基へたどり着く。
この前半はほんとにドキドキ

ところがどっこい。

後半はグーグルアースで探して、グーグルアースで探して、見つけて、飛行機乗って、歩いて、歩いて、実家へたどり着く。
という内容。

グーグルアースの画面が映っている時間も長いし、周りで関わる人間の人物描写も少なく、そもそも登場人物も少ない。
事実と違いすぎるドラマは最小限かもしれないですが、後半は少し退屈してしまったところもあります、、。正直。

もちろん、サルーが故郷を見つけて家族と再会できるという事を疑いませんでしたので。そういった事もあり、個人的な期待を少し下回ったかな?と思います。

それでも最後には、実在するモデルとなる人物の実際の映像がでてきたり、伝えたい内容も出てきて「観てよかった」と思える映画ではありました。

それにしても、子役時代のサルー役の《サニー・パワール》と大人サルー役の《デヴ・パテル》。
良い具合にマッチしてたなー。
似てる気がする。

なぜ《ライオン》なのか。

最後に一応未鑑賞の方の為に、なぜ原題、邦題ともに「ライオン」なのか?
をネタバレすると、

主人公サルーは幼い時に迷子になった為、住んでいた町の前も言い間違えており、自分の名前までも間違えていた。
本当の名前は「サルー」ではなく「シェルゥ」。
それは現地の言葉で、「ライオン」を意味する言葉だった。
ということですね。

映画『LION/ライオン 25年目のただいま』から、少しだけ勉強

映画を基に(きっかけに)、少しだけでも《学び》を。
ということで、せっかくなら少しだけ世界の事を学んでみます。

インドの「行方不明」に関わる事実

「インドでは年間8万人の子どもが行方不明になっている」と、映画の最後にも紹介されます。

日本に住む僕としては、とても驚きでしたしショックな現実でした。
事実、インドの首都《ニューデリー》では一日に14人の子どもが行方不明になっているとのことで、その多くが大人の金稼ぎの為にさらわれています。
具体的には人身売買・児童買春・物乞い・工場などの労働などなど。

それだけの数の子どもが犠牲になりながらも、防ぐのが難しいというのには理由があります。
それが、犯罪グループおよび構成員の数です。
というよりも規模の大きさ。
犯罪組織815団体。構成員5000人。
大規模な摘発や取り締まりを行ってはいるものの、インドの人身売買の規模は非常に大きいようです。

また、行方不明後の捜査の際にも問題があるようでした。
日本では考えにくいですが、インドの貧困層では家庭に写真がありません。
子どもの写真が無いんです。
なので、行方不明になっても警察に伝えられるのは名前のみ。
写真が無ければ捜査はほぼ不可能らしいです。


このように、
インドでは人口が多いと言えども、年間8万人の子どもが行方不明ということでした。

日本の行方不明はどれくらいなの?

日本では9歳以下の子どもの行方不明は、年間約1,000人になります。
インドの8万人は《こども》の数なので、何歳までの事を指しているのか詳細はわからないし、日本の1,000人は正式には《行方不明届》の提出された人の数です。

日本では1,000人と言いましたが年齢の幅を少し広げて、0歳から19歳までとすると、18,000人に増加します。
しかし、あくまで行方不明届の数です。

年代問わず、日本全体で行方不明の理由を調べると
家庭環境の問題・認知症・事業関係、での行方不明がほとんどで、犯罪は1%未満らしいです。
深刻ではないとは言えませんが、インドと比べてしまえばまだ平和なのでしょうか。

ちなみにアメリカでは年間800000人の未成年が行方不明になっています。
80万人です。
国によって理由は異なりますが、なんにせよこれは異常。
アメリカよりインドのほうが人口は圧倒的に多いですが。

映画 『LION/ライオン 25年目のただいま』 ネタバレ感想のまとめ

映画としては、実際3.5点でした。

ですが、
小さな子供を育てているSHIMURAには考えることも感じることもあり、勉強になる事もあったので4点。
あくまで、映画を作った事も無い素人の主観ですけどね~。

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