ネタバレ感想

『ミッドウェイ』ネタバレ感想 | 愛国者は気分を害するのかも?

公開初日に観てきました~。

完全主観評価

▶星0~1:製作側に意地悪された ▶星1.5~2:後悔 ▶星2.5~3:相性がやや悪いのか  ▶星3.5:楽しめた ▶星4: 楽しめた♡ ▶星4.5:ハリーポッター ▶星5:超ハリーポッター

映画『ミッドウェイ』アメリカvs日本の史実

原題   : MIDWAY
製作年度 : 2019年
上映時間 : 138分
監督   : ローランド・エメリッヒ (インデペンデンス・デイなど)
主演   : エド・スクライン
       ウディ・ハレルソン
       パトリック・ウィルソン
       豊川悦司
       浅野忠信
ジャンル : 戦争・ノンフィクション・アクション

日本とアメリカの海上戦を派手に描く

派手な戦争アクションですが、舞台は海上。
ミッドウェー海戦を描く史実映画で、日本からはトヨエツ、浅野忠信、國村隼が出演しています。
監督のローランド・エメリッヒと言えば、名前こそ聞くもののいまいちな作品ばかりのイメージ。自分だけかな?

あらすじ(ネタバレ無し)

時代は第二次世界大戦時。
中国や東南アジアへの侵攻でアメリカから経済制裁を受けていた当時の日本がアメリカと戦争を決意し、真珠湾に奇襲攻撃を仕掛ける。
映画では真珠湾攻撃からミッドウェー海戦までを激しいアクションシーンで描きます。

『ミッドウェイ』のネタバレ感想

以下ネタバレ含みます

日米双方の視点で描かれる

勝利と敗北の真実が今明かされる

“20年に及ぶリサーチ

そんな宣伝文句にビビッと来ていたので、映画館でフライヤーを取ってから公開日に観る事を決めていました。
『ミッドウェイ』で描かれるのはミッドウェイ海戦という戦闘で、ハワイ付近での日本とアメリカの海上戦。当時の日本は資源確保の為に東南アジアに侵攻したり、アメリカには真珠湾で奇襲を仕掛けたり。
そんな大日本帝国は一般的に“悪者”と言えるかもしれません。
(歴史オタクではないので異論を唱えられても困りますが)

ミッドウェイ海戦および太平洋戦争に関しては、こちらの記事で超簡単にまとめたので気になる人はぜひ。↓

今回も公開初日のレイトショーで観に行きましたが、お客さん20人くらいは入っていた気がします。コロナ禍が影響したのか、シネコンのラインナップは邦画で埋め尽くされているし、戦争映画を劇場で観るのは『デンジャークロース』以来です。『デンジャークロース』は公開当日に観たにもかかわらず、どこかのおじさまと2人きりでの鑑賞でした。
アクション激しくわりと面白かったですよ。

さて。
アメリカと中国が作った”日米双方の視点”“今明かされる真実”に期待して観に行った『ミッドウェイ』ですが、双方の視点と言っているだけあって、作品は日本側とアメリカ側の会食から始まります。
会食には日本軍の山本五十六(豊川悦司)。会食は真珠湾攻撃の4年前ですが、山本五十六はすでに戦争を覚悟しているように見えました。どうなんでしょうか。
そして時間は流れ。会食から4年後。
海軍大将の山本五十六は、アメリカとの長期的な戦争は危険だと訴え、短期的に一気にアメリカを潰す為に真珠湾攻撃を決行します。
真珠湾攻撃の映像はCGで派手に作られて一番の見どころ。エメリッヒ的にも見せ場になっているんでしょう。
冒頭に派手な被害映像を見せ、日本の愛国者以外は皆アメリカに感情移入することと思います。真珠湾攻撃は日本の戦闘機350機ほどでアメリカ海軍をめった撃ちにした攻撃という事で当然だと思いますし、実際の犠牲者は2000人以上と言わています。
真珠湾攻撃が真珠湾戦争と言われないのは、戦争ではなく、ほぼ一方的な攻撃だったからですね。作中では宣戦布告はなかった感じに仕上がっていました。
ちなみに日本の戦闘機も数機が撃墜されますが、日本兵の犠牲は描かれませんでした。海にドボーンと。

そんな真珠湾攻撃は大成功に終わるものの、山本五十六の気は緩まない。
アメリカに勝つには一気に叩き潰すしかない。
本作ではそんな五十六の気持ちも描かれています。
なるほどと。
バランスはもちろん違えど、たしかに双方の視点から描かれているようでした。
大日本帝国とアメリカ。
日本側の軍人には家族が一切出てこなくとも、感情の描写がほぼ無くても、日本人の民間犠牲が描かれなくても。日本の愛国者が作品自体に低評価を付けたくなる要素はふんだんに盛り込まれているものの、たしかに”双方の視点”ではあるか。

とか思ったりもしたのですが。
この程度の作品で双方の視点というのなら、イスラム過激派vsアメリカを描いた、アメリカの戦争映画でも”アメリカとタリバンの双方の視点”と言える作品が少なからずあるんじゃない?と。正誤はさておきイスラム過激派にも正義はあるでしょうしね。
そう考えると、双方の視点と言って売り出すほどの特徴的な描き方はありませんでした。『ラッシュ -プライドと友情-』のようなものイメージしてしまうと裏切られます。
そこに関しては日本での宣伝用キャッチコピーだと感じざるを得ない。

長く徐々に退屈になってくる戦闘シーンを終えて最後のシーンでは、「半日プロパガンダ映画じゃないんだよ!」と言わんばかりに”日米の軍人たちに捧ぐ”的なテロップでバランスを保ちにきました。
最後のその言葉を見て確信しました。
映画『ミッドウェイ』は、
「日米双方の視点で描く。」
ではなく、
「ちょっとだけ日本にも気を使って仕上げました。」
「だって今は仲良しだもんね?」
という作品なんだなと。

そして“今明かされる真実”というのは、おそらくアメリカ軍に勝利を持ってきたヒーロー達のお話の事だと思います。
戦地に出たパイロットはもちろん、軍のトップから暗号解読のプロフェッショナルまで。
最終的には実在の人物の写真と功績を称えながらエンドロールを迎えるという、戦争ヒーロー映画のあれですが、本作の場合は軍人だけでなく暗号解読班も大活躍します。
“ミッドウェイ海戦の裏側で奮闘したヒーロー達”
というキャッチコピーが一番しっくりくるかな。

最後に一つ名シーンをご紹介。

真珠湾攻撃後、アメリカ軍は日本本土を攻撃した初めての国になるために東京へ空襲を仕掛けました。成果を出したというニュースは国全体の士気に好影響なので、東京へ空襲へ向かい、空襲後に帰るほどの燃料が無い為そのまま中国に着陸。
通りすがりに僕の祖父のいた東京を爆撃という作戦を行いました。

爆撃後に着陸した中国では日中戦争も行われているからか、今度は日本の空襲に遭遇します。
空襲直後に空襲を受けたアメリカ兵は、
「軍事施設以外にも攻撃をするのか、、」と呟くんですね。
東京の民間人への空襲した当事者であるアメリカ兵にその台詞を与えているのは、何か意図があるのか。
いろいろな想像が膨らみますが、『ミッドウェイ』は日本では酷評が多く飛び交いそうな作品です。

個人的な感想を一言でまとめると、

「20年間何をリサーチしてたの?」

と言う感じでしょうか。

ローランド・エメリッヒにしては珍しい史実映画ですが、最終的には普通のエンタメ。アメリカ映画でした。
でも映画自体は似たような戦闘シーンが続くものの、つまらないわけではなく、それなりに楽しめました。
数ある戦争映画の中で個人的なお気に入りには入りませんが。

映画『ミッドウェイ』 ネタバレ感想まとめ

上映開始前の新作予告で『トップガン マーヴェリック』を観たので、過去作のトップガンを観なおそうと思ってるのですが、『ミッドウェイ』のエド・スクライン(パイロットのベスト役)がめちゃくちゃカッコいい
戦闘機での戦闘シーンが多く、空中でのアクションも派手でかっこいいのでトップガンも同時に観たような気持ちになれて得した気分。

双方の視点を十分に楽しみたい人はこちらお勧めですよ。↓

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