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映画『オンリー・ザ・ブレイブ』感想 | 山火事の怖さ。なぜあの結末を招いたのか。

山火事の現実オンリー・ザ・ブレイブ

僕は山火事に遭遇したことがないタイプの人なので、新鮮で飽きませんでしたが、いくつか疑問が生まれる映画でもありました。
やや説明不足なのか、僕が馬鹿なのか。
気になるところを調べてみたので、良かったらページ下部をどうぞ。

完全主観評価星4個

▶星0~1:製作側に意地悪された ▶星1.5~2:後悔 ▶星2.5~3:相性がやや悪いのか  ▶星3.5:楽しめた ▶星4: 楽しめた♡ ▶星4~4.5:ハリーポッター ▶星5:観るべき映画

映画『オンリー・ザ・ブレイブ』 実話を基にした森林消防士のお話

原題   : ONLY THE BRAVE
製作年度 : 2017 年
上映時間 : 134 分
監督   : ジョセフ・コシンスキー
      [『トロン:レガシー』など ]
主演   : ジョシュ・ブローリン
      [ 映画では隊長を務めるが、実はアベンジャーズではサノス(ラスボス)。 ]
ジャンル : ドラマ ノンフィクション 泣かなかったけど泣ける

一般的な消防士と違い、森林火災を専門に活動する部隊をホットショットと言います。
消防と聞くとホースや水をイメージしますが、森林火災に立ち向かうホットショットはそういったものを一切使用しません。
危険を顧みず森林火災に奮闘する部隊の男たちの物語。
個人的には、「もっとこういうシーンやこういう説明があったら、、」とか思う所こそありましたが、登場人物の人物描写もキャラクター性もよかったです。

僕は多くを内容と結末を知らない状態で鑑賞しましたが、
事実を知ってから鑑賞するのもありだと思いますし、どちらでも良いかなーと。

あらすじ(ネタバレ無し)

2013年のアリゾナ(アメリカ)で発生した山火事に立ち向かった20人の森林消防隊員(グラニット・マウンテン・ホットショット)。危険が多く忙しい事から、隊員たちは家庭と仕事の両方で悩みながら日々奮闘します。
物語は、消防隊の隊長と、新入りの若造をメインに移しながら進んでいきます。
そんな森林消防隊ですが、精鋭部隊の70%は20代の若者。
彼らは大きな山火事に立ち向かっていきます。

映画『 オンリー・ザ・ブレイブ 』のあらすじ&ネタバレ感想

以下ネタバレ含みます

あまり情報を仕入れずに鑑賞したからか、終盤は常にドキドキ。
いざ終わってみると、実話っていうのはこういう事なんだなと。
「言葉がありません。」とはこういう事。

今回は珍しくあらすじと共に振り返ってみます。
以下を読めば、なんとなーくわかるような。わからないよな。
そんな感じになれると思います。

その1-森林消防と人物背景

森林火災の現場にて偉そうにできる権限を持つ精鋭部隊を”ホットショット”と呼びます。
それは農務省の特殊チームだけが貰える称号でそれぞれの20人のチームで形成されます。

そんな権限を持っていない森林消防隊を率いるのがエリック・マーシュ
彼らは現場での活動をするものの、いわばトレーニング中の軍団です。
レジでたまに名札に付いている”トレーニング中”と同じですね。

そこに新たに入隊した若者のブレンダン・マクドナウ
マクドナウは薬物中毒でもあり、とにかくダメダメな若者だったが、娘が出来たことをきっかけに心を入れ替え入隊を決意。

映画でメインとなるのは隊長のマーシュと、新入りのマクドナウ。
他にも良い登場人物はたくさんいますが、メインは2人。

森林消防隊は重い荷物を持って一日中歩き回るような仕事で、スピード・体力が大事。強靭な肉体と体力が必要で、建物消防に比べて危険が多い仕事でもあるらしいです。
最初は新入りのマクドナウもヘナチョコなんですわ。
そんなマクドナウも気が付いたら一人前なんですが、個人の成長についてはあまり描写がありません。
チーム内でもちょっと虐められるのかな?とか思わせる冒頭のシーンもありましたが、実際はそんなことも無く意外とあっさりしています。
皆いいやつなんですね。
隊員の多くが20代という事もあり、馬鹿で陽気な若造たちを含め20人のチームが出来上がります。。
(もし虐めがあったとしても、すでに亡くなったヒーローの物語なので書きにくいですよね)

その2-ホットショットへの昇格

さて、新入りも含め20人が揃ったある日、“ホットショット”になるチャンスが訪れます。
それは実際の森林火災での実践テスト。彼らは無事に火を食い止めることができましたが、隊長のマーシュとお偉いさんが現場での意見の食い違いで揉めてしまう。
それでもマーシュの決断が功を奏し、彼らは無事にホットショットとなります。
その時に付けたグループの名前が” グラニット・マウンテン・ホットショット “という名前です。
名前はそれほど重要ではありませんが、個人的にはここで”オンリー・ザ・ブレイブ”が来るのかと思ってました。
結果的に”オンリー・ザ・ブレイブ”という言葉はでてきませんでしたが、そんなことはどうでも良し。

映画冒頭では、ホットショットの資格を持っていない事を理由に他のグループに虐げられるシーンも出てくるので、マーシュ念願のホットショットへの昇格となります。

その3-ホットショットとしての活動

森林消防の仕事は危険も多く、繁忙期になると仕事量も超ブラック状態に陥ります。
そういった事からも、家族との関係も難しいものになってしまうというわけで。

森林火災を放置してしまうと、住宅がある街に火が回ってしまい、住人の住まいが燃えてしまいます。最も大事なことが、人々が済んでいる住宅・人命を守る事。
しかし、仕事はそれだけではなく、樹齢~年というような大木を守るような内容もありました。
国の宝のような大木を守った後に、実在のチームが記念撮影をした写真が残っている為、事実に基づくノンフィクションとしては大事な写真撮影のシーンがあります。

そんな活動の中で、マーシュは妻と喧嘩を繰り返し、若造マクドナウは森林消防から建物消防に変わってほしいと家族からお願いされたこともあり、マーシュに転属願いのようなお話をしに行きます。

映画冒頭に、森林消防→建物消防への流れに嫌悪感を示すマーシュの描写があり、案の定マクドナウはマーシュにブチ切れを食らうわけですね。

そんな中、例のモンスター級の山火事が発生します。

その4-ヤーネルヒル火災

映画の公式サイトを始め、ちょこちょこ見られるキャッチコピーに“たった20人で立ち向かった男たちがいた”
という文言があります。
しかし、これは明らかな嘘。
実際は落雷が原因の火災が発生したとの情報が入り、複数のチームが駆け付けます。
グラニット・マウンテン・ホットショットは20人で構成されているチームで、複数あるチームの内の1つです。
その為、実際に消防にあたったのは400人だそうです。20人ではありません。
映画のプロモーションの為か、380人を排除したようなキャッチコピーになっていますが、映画内でも別のチームもでてきています。嘘つくな。

さて、ヤーネルヒルの火災ですが、
映画でも最初はそこまで大ごとのように描かれていません。
ですが、やはり自然災害は怖いんですね。
ちなみにヤーネルヒル火災は落雷が原因と言われているようです。


火災前日にはあれだけマクドナウに怒っていたマーシュですが、消防作業ににあたる前、マクドナウの建物消防への移動をサポートする内容を伝えます。
おっちゃん良い奴なので改心したんやね。
そして、マーシュを含む19人は消防作業へ。マクドナウは、風向きや風速、湿度を監視する為に1人見張り役へ回されます。
19人が作業に出てから、徐々に今回の火災が強力なものであるとマクドナウは気が付きます。

鈍感な僕も、この状況になってから不穏な空気を感じとりました。
19人と1人に分かれた時点でちょっと怖い。
どっちかがヤバイゾ、、、となりました。

案の定、火は凄い勢いで彼らの基へ到達します。
マクドナウは見張り場所から撤退しようとしますが、逃げ道を失い絶体絶命に。

こりゃあ終わった。

と思ったところで、別の隊の車が助けにきてくれるんですね。
堂々と21人目の登場。
マクドナウは車で避難所までたどり着きますが、マーシュ率いる19人の部隊はそうはいきませんでした。

マーシュは凄い勢いで近づく火から逃げるのは困難だと判断し、
隊員に防火テントの支持を出します。
命を守る為の最終作戦、火を耐えしのぐという大きな決断です。

ここで1点よいですか?

ありがとうございます。
防火テントと言うのは熱に強い小型のシェルターのようなもので、わかりやすく言うとカメさんのように布団にくるまるイメージです。
銀色のペラペラの素材で頼りなさそうですが、森林消防にとってはとても大切なものなようで、早急にテントに入れるように試験内容にもなっているようなものです。
このテントは完全に火を耐えれるものではありません。
正直、森林消防について無知の自分ですが、観ればすぐにわかります。
完全に火を遮断するものでは無く、わずかな炎でわずかな時間なら耐えれるようなものです。
弱い火が早く過ぎ去るか、ヘリコプターから放水をしてもらうか。

それくらいの精度のものだろうと容易に推測できますが、”意味のないテント”だと思っている人がレビューサイトにはいるようでした。


結局ヤーネルヒル火災はとても強大な火災だったので、彼ら19人は耐えしのぐことは到底できず、亡くなってしまいました。

しかし最も悲しいシーンはこの後に訪れます。

事実のニュースを基に作られているので、実質ネタバレなど無いような映画だとは思いますが、ネタバレはここまでにしておきます。


以上、あらすじを交えながら振り返らせていただきましたが、辛いお話ですね。
映画としても全体的に満足いく出来でしたが、19人が犠牲になった事実ベースのお話ということもあり、派手な演出や過度な説明が無い、落ち着いた映画になっています。

おそらく多くの人が疑問に思うであろう事。
「なぜあの結末を招いたのか?」
製作側は重要な事ではないと考えたのかもしれませんが、もう少しだけでも解説が欲しい所でした。
観ている側からしたら本当に突然の出来事なんですよね。
それが自然の怖い所なのかな、、?

専門的な情報が増えすぎると、観ている側としては退屈になってしまうかもしれませんが、もう少し解説されていると良かった。

ということで今回は、一連の出来事を中心に山火事について少し調べてみました。

映画『オンリー・ザ・ブレイブ』から学ぶ《山火事》のあれこれ

学びのきっかけ程度に少しだけ見て!

映画を基に(きっかけに)、少しだけでも《学び》を。
ということで、
今回は山火事のお話です。
せっかくなので知識を共有しましょうぜ!

なぜ《グラニット・マウンテン・ホットショット》は悲劇にあったのか

映画でもそこまで詳しく書かれることが無かった、被害にあった原因。
実話映画という事で、悪役を作ることが出来ないのも要因なのかもしれません。

ということで、調べてみましたが、出てきたのは主に2つでした。

1つは十分な退路が確保できていなかった事。
もう1つは記録的な猛暑と強風が重なった事。
隊長であるマーシュの判断で隊は動くので、あくまで隊長の判断ミスがあったという事は前提になってしまいます。
しかし、人間と自然の闘いなので判断ミスを確実に防ぐというのも不可能なのでしょう。
過去に前例のない事も自然界ではおきます。

ちなみに、映画ではホットショットになってから間もなく被害にあっているが、実際は6年間活動していたようです。

海外の山火事についての考え方

山火事といえば、オーストラリアが真っ先に思い浮かびます。
3か月以上続く山火事もあり2019-20にかけて超大規模な火災も発生しています。

しかし、一部海外では山火事を無理に鎮火しようとせず、あくまで自然現象として、増えすぎた植物を一度リセットするという自然のサイクルとする考え方も普及しているようです。
なので、人間の居住地域が脅かされない限りは自然鎮火を待つという方法もあるそうですよ。
中には、定期的に燃える事を想定して繁殖している賢い植物もあるらしい。

それにしても火を火で断つという消防方法には驚きました。

日本での山火事(森林火災)

山火事は世界中で発生する火災です。
日本でも18人の消防士が死亡した山火事(呉市山林火災)が1971年にありました。
日本の場合は雷などによる自然発火よりも、人為的な事(焚火や放火など)で発生するケースが多いようです。日本は湿度が高いので。
また、規模としては小さなものが多く、アメリカやオーストラリアのように鎮火までに数か月かかるような山火事はほぼ発生しえません。

日本では地震の問題がありますが、山火事はまだマシなようです。

映画『オンリー・ザ・ブレイブ』 まとめ

結末としては、20人で結成する部隊の内19人が死亡してしまうという悲惨な事実ですが、これがノンフィクション。
全員無事ですぐに鎮火していたら映画にはなりませんよね。
あとから考えると誰かの死は映画としては必然だったのかもしれませんが、それでも勉強不足の僕には衝撃でしたし、消防士の方々に敬意を表した素晴らしい映画かなと思います。

消防士の方々へ敬意を表する事がとても大事ですよね。
立派な仕事を全うしていた方々だと思うので。