ネタバレ感想

映画『パトリオット・デイ』ネタバレ感想 | 事実を追求したノンフィクション作品

事実を追求した映画

現実世界でコミックのヒーローはいない。
派手さは無いがそれが良い映画だった。

とりあえず鑑賞予定の方は『事実を忠実に再現した映画』。ということをマストで頭に入れておく必要があるかもしれない。

完全主観評価(星4つ)

映画『パトリオット・デイ』とは

上映時間 : 133分
監督   : ピーター・バーグ
主演   : マーク・ウォールバーグ

原題も同じく「Patriots Day」。
Patriots Day というのはアメリカの3州で制定されている祝日で、毎年4月の第3金曜日。同日にボストンマラソンが開催される。
映画『パトリオット・デイ』は、2013年の起きたボストンマラソン爆弾テロ事件をノンフィクションで描くサスペンス映画。

ボストンマラソン爆弾テロとは?

2013年の愛国者の日に開催されたボストンマラソンにて起きた爆弾テロ。合計2つの爆弾が爆破され183人が負傷、3人が爆破によって命を落とした。
負傷者の中の10人以上は手足の切断を余儀なくされた。

あらすじ {ネタバレ無し} | 予告編

犯人逮捕までのわずか《102時間 》 で起こった驚くべき事実とは

引用元:DVDジャケット

ネタバレ無しと言っても、上記のキャッチコピーになっているくらいなので、犯人が逮捕されることなどはすでに周知の事。
そもそも実話でニュースにもなるような事なので。

この映画で描かれるのは『ボストンマラソン爆破テロ事件』の事件解決に向けて動いた、警察、FBI、一般市民、被害者などの、表に出る事が無い小さな活躍の数々だ。
特別能力の高い人間が出てくるわけでは無いがそれが現実。
『事実に基づいた実話映画』というよりも、『事実を忠実に再現したドキュメンタリー映画』という表現が近いかもしれない。
映画では、実際の防犯カメラの映像も多く組わされており、とにかくリアルを追求した作品となっている。

『パトリオット・デイ』 のネタバレ感想

以下ネタバレ含みます

もちろん、完全なドキュメンタリーでは無いので、『ドキュメンタリーと言っても良い』という感じのサスペンス映画。
事実を忠実に再現しながら、その物語を映画化する。という全体のバランスが個人的には凄く観やすく、鑑賞時は夜遅かったのだが、寝ることなく。地味ながらに最後まで飽きずに観れた。

何度も言っているが、この映画で特にこだわられたのは《102時間》で起こった事実の追求。Blu-rayの特典映像を観ると、何が事実で何がフィクションなのかがよりわかる。

そして、登場する人物はすべて実在の人物で、名前も実名のままだという。

メインの登場人物の中で唯一、実在しない人物が主人公のトミー(マーク・ウォルバーグ)だ。
物語の中で、重要な役割を果たした数人の人物の行動を、トミーが行い、映画をトミー視点で展開されていく。そのように物語に深くかかわる人物がいないと、映画として観にくくなってしまうと思う。
というのも、このテロ事件では『複数人の少しずつの貢献』が犯人逮捕につながるので、トミーのような人物を作ることは必要だろう。

撮影の細部にも事実の追求に対するこだわりが込められており、そこらへんも特典映像を観るとよくわかる。

映画の映像は主に、

  1. 別年ではあるが、実際のボストンマラソンでの撮影
  2. 2013年の実際のボストンマラソンの映像
  3. 2013年の実際のボストンマラソン時の防犯カメラ映像
  4. 実際に銃撃が起きた住宅地での撮影
  5. ボストンマラソンの再現セットでの撮影

で構成されている。
中でも、撮影用のセットでは、実物のマラソンセットを借りて組み上げ、地面の素材や、落ちているガムの場所まですべてを再現したらしい。
実際に同じ場所にガムがあるから良い映画に仕上がっているわけでは無いんですが、そこまでリアルにこだわる。っていう姿勢が伝わっているのは確かです。

そもそもなぜテロが起こったのか?テロの背景や、すべての登場人物についても詳しく描かれているような作品ではありませんが、
ボストンマラソン爆破テロ事件の直前直後。というとても短い時間を追求して伝えてくれる映画だった。

9.11の同時多発テロを描いた『ユナイテッド93』が、わりと近い作品かもしれないですね。

『パトリオット・デイ』から学ぶ《爆破テロ》

映画を基に(きっかけに)、少しだけでも《学び》を。
ということで、
今回は
《爆破テロ》のお話です。
悲しいお話ではありますが事実として、せっかくなので知識を共有しましょうよ。

爆破テロって世界でどれくらい起きているの?

世界のテロ事情は公安調査庁のHPを見ると書いてあります。
全世界で見ると、毎月数件のテロが発生しており、そのたびに数人から数百人が命を落としている現状です。
中でも爆破テロの割合は非常に多く、武装集団による襲撃よりも割合では多い気がします。(ざっと見た感じでは6,7割が爆弾によるものに感じました)
爆破テロの場合は、その多くが自動車やバイクに爆弾を付け爆発させるもので、自爆テロも頻発しているようでした。
日本にいるとボケてしまいますが、世界的に見るとまだまだ人類は発展途上かなと、、。

『パトリオットデイ』で描かれたボストンマラソン爆破テロ事件は犯人を含め5名が亡くなりました。そして負傷者を合計すると約300名ほどになりましたが、100人近くが亡くなっても、日本であまり報道されないテロもあるようです。
アメリカは割合としては少なく、アフガニスタン・ソマリア・シリアなどが圧倒的に多いのが現状です。

テロ(テロリズム)とはそもそも何?

不特定多数の人物に危害を加えるようなイメージがあるかもしれませんが、テロというのは『テロリズム』の略で、
政治的、宗教的な不満がある場合に、暴力や大量殺人で目的を叶えようとする行為で、いわば脅し活動です。
取り返しのつかない最大級の脅しですね。
こんなにも殺したぞ?またやるぞ?
という事です。

映画『パトリオット・デイ』ネタバレ感想のまとめ

映画の公開は2016年で、テロ事件からわずか3年で公開となっているのもリアリティーさを生み出すのには重要だったのかもしれない。
実際に銃撃戦をした警察官が、どう動いたのかを説明しながらの撮影もあったようで、
ボストンの町全体で起こした奇跡を撮影、映画化するのにもまた、ボストンの町全体の貢献が感じられた。

ちなみに、最後に実在の人物たちも出てくるのだが、演じている俳優さんたちが実在の人物に凄く似ている。

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