ネタバレ感想

映画『ザ・シューター/極大射程』アメリカ大統領の暗殺事件簿 |ネタバレ感想

最初にちょっと気になって調べたので載せときます。

シューター“と”スナイパー“の違い。
shooter・・・シューターというのは“打つ人”を表します。訓練された人間でなくても、バスケットのゴールへシュートを”打つ人”でも、僕が立った今銃でパソコンをぶち抜いてもシューター。

sniper・・・スナイパーは訓練された狙撃兵の事。通常は高い位置、遠方から人に見つからないように対象を狙撃します。また、アメリカでは泥棒や空き巣という意味になることもあるらしい。

なぜこの映画のタイトルは『ザ・スナイパー』じゃないんだろう?

完全主観評価

▶星0~1:製作側に意地悪された ▶星1.5~2:後悔 ▶星2.5~3:相性がやや悪いのか  ▶星3.5:楽しめた ▶星4: 楽しめた♡ ▶星4.5:ハリーポッター ▶星5:超ハリーポッター

映画『ザ・シューター/極大射程』について

原題   : Shooter
製作年度 : 2006年
上映時間 : 124分
監督   : アントワン・フークア (『イコライザー』や『トレーニング・デイ』なども手掛ける)
主演   : マーク・ウォールバーグ
ジャンル : ガンアクション・サスペンス

極大射程というサブタイトルは、映画の原作のタイトル(Point of Impact)から引っ張ってきたようです。
日本語の意味がよく分からないですし、『ザ・シューター』だけの方がカッコよかったかな?
主演はマーク・ウォールバーグで、元CIAを演じます。
アメリカの強い男は基本的に”元CIA”のようですが、本作もマーク・ウォルバーグ劇場です。
どの作品に出ても彼は彼自身ですね。

あらすじ(ネタバレ無し)

元CIA凄腕スナイパーのスワガー(マーク・ウォールバーグ)は政府から、大統領暗殺の計画が存在する事を知らされる。
その暗殺を食い止めるために、暗殺の計画を明らかにする必要がある。
ということで「凄腕スナイパーとして、どこからどのタイミングなら殺害が可能なのかを調べてくれ。」という依頼を受けたスワガー。
このめちゃくちゃ怪しいオファーを受けたスワガーでしたが、
もちろんそれは罠で、自身が暗殺犯として国から追われることになってしまう。真の犯人を暴き自身の潔白を証明する為に、異常なほどのスキルを持った元CIAスワガーが大暴れする。

『ザ・シューター/極大射程』のネタバレ感想 |

以下ネタバレ含みます

アメリカ大統領の暗殺となると、簡単には実行できないので相当な狙撃の技術が必要となるようです。
適当な男か女に暗殺犯をこじつけると、実行実現度から政府の嘘がバレてしまいます。

J.F.ケネディ暗殺とリンク

一旦現実に話を移しますが、
昔アメリカでケネディ大統領が暗殺されました。
ケネディ大統領は2発の銃弾で、首と頭に被弾して死亡。
その暗殺の実行犯とされているのが、スワガー。
ではなくて、実行犯はリー・ハーヴェイ・オズワルドという人物です。

暗殺時にオズワルドが潜伏していたとされる建物から、車で動くケネディ大統領を撃つには相当なスキルが必要だったようです。
ですが、オズワルドは狙撃の技術は高かったものの、それが可能なほどの狙撃の資格は持っていなかったとされています。
また合計三発の銃弾が素早い間隔で放たれたのですが、動いている車に対してその速さで連射して命中させることは不可能と言う説もあります。
さらに、同日に巡査(ティピット巡査)が銃殺される事件があったのですが、それは逃げている際のオズワルドの犯行とされています。
しかし、オズワルドが持っていた銃から打てる銃弾と、警察官が被弾した銃弾は異なるものでした。

こうした、いくつもの不可解な点がありながら、オズワルドが実行犯として事件の捜査は終了していしまいました。

いずれの殺害もオズワルドが実行犯とされていますが、オズワルドは一貫して容疑を否定していました。
否定してたというよりも「自分はおとりだ。ハメられたんだ。」と供述していたようです。

死亡した警察官自身がケネディ暗殺の実行犯だという見解もありますし、オズワルド自身は、アメリカ全土で生放送された移送中にジャック・ルビーという男に暗殺(銃殺)されている為、
オズワルドは法廷で何も語ることが出来なかった。
その後、オズワルドを暗殺したジャック・ルビーはギャングなど裏社会に精通している人間だったことがあきらかになっています。

そういった状況からも、
「実際にオズワルドに暗殺が可能だったのか!?」
「オズワルドは実行犯ではなかった!」
という声が現在では当然の意見となっています。

実行犯は別に存在していて、オズワルドは犯人として押し付けられた挙句、口封じの為に殺されてしまった
同じく殺害された巡査に関してもオズワルドの犯行ではなく、何かしらの口封じの為に殺害された。

こう考えるのもおかしなことではありません。

本作に話を戻し、あらすじを振り返りますね。

  1. スワガーは政府に騙され、実行犯として巡査に発砲される。
  2. 一命をとりとめなんとか逃げ切ったスワガー。
  3. スワガー怒る。
  4. スワガーを撃った巡査は何者かに殺害される。
  5. 最終的にスワガーは悪の根源を知るが、法で裁こうとする。
  6. 法で裁く事が出来ず、政府の悪人たちを暗殺する。

大まかにはこういったあらすじでした。
スワガーを暗殺犯に仕立て上げる政府の嘘に始まり、一人の警察官は殺害され、作中のセリフでも「ケネディ大統領暗殺は陰謀でオズワルドはハメられた。」という旨の会話が出てきます。
作中では大統領は暗殺されずに、どこかの大司教が被弾して死亡したことになっていましたが、映画自体がケネディ大統領暗殺事件と似ている部分も多く、
原作を書いたスティーヴン・ハンターも、監督のアントワン・フークアも、ケネディ大統領暗殺は政府の陰謀で、オズワルドは実行犯ではないと思っているように感じます。

アメリカは自由の国と言いながらも奴隷を使っていましたし、黒人差別はいまだ抜けきらず、法で裁けない権力者が暴れていると。
本作品のオチは、権力の横暴に対して、元CIAが暗殺で解決するというものでした。

アメリカに限った話ではないかもしれませんが、現実世界に怖い話はたくさんあります。
スワガーのような男はいないかもしれませんが、マイケル・ジョーダンのように空を飛ぶ男はいます。
誰かが国内で”安倍ガ~”をしている最中に、世界ではいろいろな問題が起きています。もちろん国内でも。

ちょっと気になる観測手事情

あまり詳しいほうではありませんが、スナイパーにはスポッターと言われる相棒がいます。『ジャーヘッド』などの戦争映画でも2人一組でミッションをこなそうとしていました。
本作でもスワガーの相棒が冒頭に死んでしまいますが、それも二人での任務の最中でした。
スナイパーは銃を撃つ人の事を指しますが、スポッターと言うのは距離や風などを観測し指示を出す人という認識だったので、スワガーが一人でも100発100中なのが不思議でした。
「それだったらスポッターいらないじゃん。最初から一人でやれよ。」と。

ということでスポッターについて調べてみると、想像以上にスポッターの仕事は多い。

スポッターは銃撃を成功させるためのあらゆる補佐をするようで、その一つが偵察。偵察が長引く際に、スナイパー一人では体力的に限界があるので2人交代をしながら偵察するそうだ。
さらにスナイパーの護衛もスポッターの役割です。
スナイパーが標的に集中100%の時に後ろからバーンされては困るので、スポッターは動きながら戦えるようにマシンガンなどを装備しているそうだ。
そういったさまざまな補佐をこなしながら、狙撃の際は風、距離、湿度や天候を考慮してスナイパーに指示を出すのが観測手(スポッター)だ。

しかし、結局スワガーはスポッターいらず。
1人で100発100中。
さすがウォルバーグ。

しかし、ケネディ暗殺のオズワルドはどうしていたのか?
それなりにスキルの必要な暗殺だったようですが。
やはり、オズワルドを実行犯としてさっさと捜査終了したことを踏まえても謎が多い。
事件の機密文書は2029年くらいに公開されるとかされないとか。
闇が深く怖い事件の真相が明らかになる事を、他人事と思ってワクワクしています。

映画『ザ・シューター』 まとめ

政府の力は非常に強く、権力者を法で裁く事は自由の国アメリカでも難しいようするに権力者は今もどこかで暴れていると。
原作は小説ですが『ザ・シューター』はそんな現実を描いた作品なのかもしれません。

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