サスペンスとしては結構短めの90分で、夜中にちらっと観れました。
▶星0~1:製作側に意地悪された ▶星1.5~2:後悔 ▶星2.5~3:相性がやや悪いのか ▶星3.5:楽しめた ▶星4: 楽しめた♡ ▶星4.5:ハリーポッター ▶星5:超ハリーポッター
映画『デンジャラス・ライ』危険な嘘~。
原題 : Windfall (日本語訳は”棚ぼた“)
公開日 : 2020年
上映時間 : 96分
監督 : マイケル・スコット
主演 : カミラ・メンデス
ジャンル : サスペンス・スリラー・Netflixオリジナル
原題がwindfall(棚から牡丹餅)で、邦題がデンジャラス・ライ(危険な嘘)。
サスペンスとしては時間も96分と短く、良く言えばあっさりした作品です。
まったく展開が予測できない序盤はスリラーのような雰囲気もあり、とっっっても楽しめましたが、全体的に雑なサスペンス映画と言わざるを得ない。
あらすじ(ネタバレ無し)
何かしらの支払いに追われる若夫婦のケイティ(カミラ・メンデス)とアダム。
ケイティは裕福な老人のホームヘルパー(介護者)として働いていましたが、老人が死んでしまい親戚や家族がいなかった為、遺産を相続する事に。
大きな家と膨大なお金を手にしたケイティだが、、、。
という事で、貧乏な夫婦に起こった”棚から牡丹餅”のお話。
映画『デンジャラス・ライ』のネタバレ感想
遺産に潜む恐ろしい秘密?
裕福な老人レナードが亡くなって、その遺産を相続したのはホームヘルパーを始めてたった4か月のケイティ。
不自然極まりないが、レナードには家族や親戚がおらず遺産を相続できる人がいなかったようです。
という事で『デンジャラス・ライ』の感想ですが、
映画の本筋は原題のwindfall(棚ぼた)にもあるように、裕福な老人の遺産を血縁でもないケイティが相続した事です。
しかしそれ以前。
遺産相続する前にケイティは飲食店で働いており、そこで強盗殺人事件が起きています。
そこに偶然居合わせた旦那のアダムが勇敢にも強盗と戦い、事件を解決に導く。というところから映画は始まるわけですね。
毎日来ていたわけでは無いが、偶然にも強盗と戦ったアダム君。
そして、ケイティの次の仕事が裕福な老人の介護に。
(この仕事が遺産相続に繋がる)
老人の介護は派遣会社を通して得た職業ですが、基本的に家族で同じところに働くのは禁止されています。
しかし、お金に困っているケイティ&アダムの話を裕福な老人レナードに話したところ、旦那のアダムも庭師として働く事に。
ここでも、旦那のアダムが働き始めて間もなくレナードが亡くなります。
喫茶店では偶然強盗に出会ったアダム。
今度は庭師になったらすぐにレナードが亡くなる。
これが事件担当の刑事さんを唸らせます。
「アダム・アヤシイ・・。」
でもそんなことは無い。
実際は何も関係ありません。
このように、映画冒頭からたくさん附箋をばらまいて「事件とは特に関係ありません」という適当な回収方法と適当なドキドキ演出。
そして。
亡くなったレナードの手にはなぜか鍵が。
彼は薬により亡くなっており、椅子の上で眠るように座っていました。
そんな彼の手の下には鍵が落ちている。。。
なんと!
そんな鍵と同じ部屋に宝箱のような箱が!
旦那のアダムはレナードがそこで死んでいるにもかかわらず、鍵を拾って宝箱をギィィィーーィイィと開ける。
もちろん中には大量のお金。といっても日本円で1000万円くらいだったかな?1億円かもしれない。忘れた。
警察は宝箱をスルーしそのまま放置。
後日アダムが勝手に数えに行っちゃいます。
お札をせっせと数えていたら何者かの足音がして後頭部を強打されるアダム。
その後、お金に危険を感じたアダム夫妻は、なんと!!
そのお金を持っていき貸金庫に入れてしまう。
「狙ってる人がいるから、、とりあえずね、、」という具合に。
ということでアダムを筆頭に、若夫婦は子どもかと思うほどに極端に頭が悪い。
ちなみに夫婦がお金を泥棒した段階では、まだ遺産相続は行われておらず、遺産に関する遺言も発見されていません。
その後に弁護士が遺産相続に関する書類を持ってくるわけですが、その怪しい弁護士が黒幕。
という結末になります。
(起承転結ストーリーをネタバレする記事ではないので、これくらいで)
遺産の相続に関する書類を見せられた時のケイティの顔はエグかった。
実際には他にも怪しい登場人物が数人いて、少し複雑になってきますがストーリーは凄く浅い。
90分と言う短い時間で先を観やすい展開にはなっていますが、犯人グループはそもそもレナードのダイアモンドが欲しかっただけなので遺産相続という事もあまり関係ない。
ただのダイヤモンド泥棒のお話だ。
相続に関する遺言書は本物だったのか?
本作では相続に関する書類を弁護士がケイティの元へ持ってきて、その弁護士が黒幕というオチだった。
終盤、弁護士が黒幕と知ったケイティは弁護士へ、書類が本物だったのかを訪ねます。
その回答が、
「そうよ」
「遺族もいないんだし」
「どっちみちあなたに残したはず」
というもの。
この日本語が非常に難解。
「そうよ」と言っておいて、「どっちみち」?
難しいですね~。
ということで気になる一文を英語で読解。
「そうよ」=「it’s real enough.」というセリフ。
本作では「そうよ」と訳されていますが、英語の得意な妻に聞いてみると、
“real enough”というのは
《事実だが証明できない事》
《99.9%正しい場合》
に使われる言葉だそう。
“true enough”とも言うらしい。
日本語人すると、「そうよ」でもありますが、
「まぁ、そうなるわね。」みたいな感じでしょうか?
ということで。
僕SHIMURAは、おそらく偽物なんだと考えます。
偽物だとしたら、最後にケイティが豪邸に住んでいる事がちょっと怖い。
本物だとしたら、偶然レナードが彼女に依頼したという事なのか?
そういった読解・理解力には自信が無いのでわかる方はコメントでも貰えると助かります。
映画『デンジャラス・ライ』 ネタバレ感想まとめ
ダイヤモンドを肥料のようにばらまいたアダム。
最後にスプリンクラーの水で表面の土が落ちて丸見え状態になります。
担当刑事さんはスネイプのように優れた読解力で誤った結論を導き出すし、警察官は宝箱のお金にも気が付かず、庭の肥料にも気が付かない。
映画には無能な警察官がたくさん出てくるもんだ。