ネタバレ感想

『ウインド・リバー』ネタバレ | 簡単な歴史解説含めた感想。

サスペンス的な映画が観たくて、予備知識無く観た『ウィンド・リバー』。

アメリカの社会問題/歴史が関連する作品とは知らず、鑑賞後にいろいろと歴史を調べたので簡単にまとめました。

この記事では、ネイティブ・アメリカン/アメリカ・インディアンという言葉やアメリカの歴史を全然知らない人にもわかりやすく解説していこうと思います。
※必要以上の難しい情報はこの記事では書きません。
(そもそも僕には書けませんが)

映画『ウインド・リバー』がどんな映画かというと、、

アメリカの怖いお話です。

映画『ウインド・リバー』概要

原題   : Wind river
配信年度 : 2017年
上映時間 : 107分
監督   : テイラー・シェリダン
主演   : ジェレミー・レナー

       エリザベス・オルセン
ジャンル : サスペンス / アメリカの社会問題

「なぜこの土地では、少女ばかりが殺されるのか」

というキャッチコピーの通り、ウィンドリバーという土地での犯罪や、それを取り巻く環境を、一つの事件をベースに描いた作品です。
(少女ばかりというわけではありませんが、それくらい荒れ果てた土地という事でしょう)

おそらく、実話と言えるものではありませんが、
「今現在でも実際にこれに近い事が起きている」
というのは間違いなさそうです。

ホラー映画ではありませんよ。

マーベル映画も観ている僕としては、ジェレミー・レナーは《ホークアイ》。オルセンは《スカーレット・ウィッチ》。
そんな印象ですが、エリザベス・オルセンは相変わらず可愛いので、
少し胸糞悪い作品ではありますが、オルセン好きにはおすすめです。

監督のテイラー・シェリダン

『ウィンド・リバー』のテイラー・シェリダン監督はアメリカの社会問題にフォーカスした脚本も過去に書いており、『ボーダーライン』ではアメリカとメキシコの国境で行われる麻薬戦争を題材にしていました。

適当で簡単なあらすじ(ネタバレ無し)

回りに住宅が殆ど無い雪深い土地にて、ひとりの少女の遺体が発見されました。
ネイティブアメリカン保留地だった為、たった一人の女性FBI捜査官が派遣されるも、雪の土地に慣れないFBI捜査官一人では事件解決は難航。
そこで、コリー・ランバートという遺体の第一発見者に力を借りる事となった。。

鑑賞前に知っておいても良いかな?という事。

『ウィンド・リバー』はネイティブ・アメリカンの置かれている過酷な状況を描いた作品です。
何も知らない私のような人でも作品を理解する事は出来ますが、先に知っておくと良いのかな~。と思う事を少しだけアウトプットも兼ねて記しておきます。

ネイティブアメリカンとは

ネイティブアメリカンというのはアメリカの先住民族を指します。
先住民族というのは、今のアメリカ合衆国が出来る前に、あの場所に住んでいた人たちの事です。
自分たちの住んでいる土地を国として保有することなく暮らしていた人たちです。
インディアンとも呼ばれたりしますが、アメリカ大陸を発見したとされるコロンブスがインドと間違えたことからインディアンと呼ばれるようになっただけです。
なので、実際はインドの人がインディアン。
そしてそもそも、アメリカ大陸を初めて発見したのはコロンブスではありません。
西洋人がアメリカ大陸の存在を知らず、初めて発見した西洋人がコロンブスのようですね。

ネイティブアメリカン(インディアン)の歴史

アメリカの先住民族を知るには歴史を知るしかありません。
正直自分はまだまだ勉強不足ですが、Kindle読み放題の本で調べたところによると、
どうやら大昔に大陸が繋がっているとき。
アジアから移住してきた可能性が高いそうです。
詳しい事は割愛しますが、現地の先住民族は“所有するという概念”が無かったようです。
すべての物は地球から借りており、皆で共有するもの。
という考え方だった為、自由に穏やかな生活を送っていたとされています。

ウィンド・リバーはどこ?

ウィンドリバーというのは、アメリカのどこにあるんだろう?と思い、グーグルアースなどで調べてみました。
あたり一面真っ白の雪景色でしたよね。

残念ながら場所は厳密にはわかりませんでしたが、アメリカにはネイティブアメリカン(インディアン)保留地というものがあります。
このワードが大きな大きなポイントになります。

インディアン保留地(居留地)とは

皆さんご存じのアメリカの土地は、もともと先住民が住んでいました。
しかし、コロンブス率いる西洋人が大陸を発見し侵略を開始。
自由に暮らしていた先住民たちは虐殺され、
インフルエンザウイルスなどの抗体を持たない為に、白人が持ち込んだインフルエンザなどで倒れ、
最終的には土地を西洋人に奪われました。



ネイティブアメリカンが生活していた土地はすべて『アメリカ』となり西洋人のものとなりました。


しかし、アメリカという広大な土地の性質上、お金を生み出すことが出来ない使えない土地もあります。天候などの問題で作物を育てる事も出来ない場所ですね。

「そんな金にならない土地に先住民族を押し込めちゃおう!」
ということで、先住民族を押し込めた場所が【保留地/居留地(Indian reservation)】と呼ばれています。

reservationというのは直訳で予約。となりますが、
“白人が先住民族の為に予約した(とっておいた)場所”
という感じになります。
〈一時的に確保している土地〉のようなニュアンスもあるようなので、今後のアメリカの動向にも注目です。

『ウインド・リバー』のネタバレ感想&結末

以下ネタバレ含みます

INSPIRED BY ACTUAL EVENTS

事実に基づく
というテロップで始まるサスペンス映画『ウィンド・リバー』。


内容を丸ごと書くわけではありませんが、、、、素人の感想を始めましょう。

一人の少女が雪景色の中、死体で見つかります。
そこはアメリカの中でも主に先住民族の管理する土地ですが、殺人事件の場合はFBIが事件を調査する事ができるようです。
しかし、遺体は体が凍傷、口から血を出して窒息死。
検視によると、走って深く呼吸をした事により肺が凍り出血し、出血した血も凍り窒息死。
ということでした。
レイプされた事実も確認できていたものの、少女の死因はあくまで他殺ではなく窒息死でした。
それでは、FBIの応援を呼ぶ事は出来ず、広大な土地の中にいる部族警察は数人。FBIの応援は来ないので、一人のFBI新人捜査官(ジェーン・バナー)と、土地に詳しい猛獣ハンター(コリー・ランバート)、部族警察おじさんの3人で捜査を進める事になります。
(社会問題を描く映画でこんな感想を言いたくないのですが、映画序盤にエリザベス・オルセンのTバックが少しだけ見れますヨ。)

さて、
サスペンス映画として見ると、いかんせん登場人物が少ないので物足りない感じは否めませんが、あらためて考えるとサスペンスでも無さそうです。
社会派映画でしょうか?
サスペンス的に考えると、一人ずつ順番に容疑者が現れて、最後のグループが犯人。というシンプルな流れになっています。

最初は頼りなさそうなFBI捜査官が意外にも粘り強く奮闘し、解決に導くわけですが、ハンターのコリー・ランバートには過去に娘を亡くした過去がありました。
そんな事もあり、ランバートも同じく全力で犯人捜しに努めるわけですね。
(FBIも一人しか派遣されなかったので)

そして最終的には犯人を見つけます。
犯人は一人ではなく複数人だったわけですが、その中の主犯格?というか、一番目立つ犯罪者ですね。
そいつを引きずってお仕置きの時間になります。

ラストシーン。
死ぬ前の犯人は
「ここの土地には何もない」
「凍った地獄だ」
と話します。

対して、ハンターのランバートは、
「ここの人たちは無理やり連れてこられた。」と返します。

この直接的なやりとりはアメリカの現状をシンプルに訴えています。
アメリカが何もない凍った地獄に先住民を押し込んでいる事実を、最後にはっきりと主人公と犯人が話してくれるんですね。


2020年には”Black lives matter”というフレーズと共に黒人差別に大きく抗議する運動がありましたが、黒人だけでなく先住民族に対しても差別は行われています。映画序盤から先住民族のアメリカへ対する嫌悪感が映されます。
アメリカという経済大国の闇は深く、多くの犠牲のもと成り立っている国なんだな~。と感じました。

映画を観て多くを学べるとは言いませんが、
「白人が閉じ込めた先住民族の現状」
を感じる事はできるかと思います。

忘れてはいけませんし、そもそも過去の話ではなく現在進行形の話なので、アメリカという大きな国にただ憧れるだけではなく、多方面からアメリカを見て、闇の部分も知っておくと良いかもしれませんね。

最後は、

“ネイティブアメリカン女性の失踪者に関する統計調査は存在しない
失踪者の数は不明のままである”

という事実が表示されて終了します。
先住民族とアメリカの問題は、過去にアメリカ側が先住民族を迫害したことだけに終わらず、2000年以降になっても失踪者の数を調査する事もせず、FBIを派遣する事も出来ないルール。
『ウインド・リバー』はそんな現在の状況が少しでも変わることを願って作られた作品かもしれませんね。

僕の場合は、映画の内容以外で、個人的には分からない事実(現状のネイティブアメリカンとアメリカを取り巻く法的問題など)が多いので、30%程しか理解しきれていない感があります。
もっと教養がある方が観ると、また違った内容を感じられるかもしれません。

完全主観評価[jinstar 3.5 size=”16px”]

▶星0~1:製作側に意地悪された ▶星1.5~2:後悔 ▶星2.5~3:相性がやや悪いのか  ▶星3.5:楽しめた ▶星4: 楽しめた♡ ▶星4.5:ハリーポッター ▶星5:超ハリーポッター

『ウインド・リバー』を観た人におすすめの映画

ウインド・リバーを観た人が何を求めるのか。
想像もできないので、適当にラインナップしておきます。

『プリズナーズ』

もっとサスペンス要素の強い映画が観たい!という人でしたら『プリズナーズ』おすすめです。
内容は《子どもが誘拐されて、ブチ切れる父親。》というものです。

『ゴーンガール』

ふと思い出したのでおすすめ。
内容は《夫に切れた最恐妻》。
ちょっと何も思いつかないので今回のおすすめはこれで終わります。

『ウインド・リバー』 ネタバレ感想まとめ

日本は島国という事で、異国の問題が感じにくい所があるかもしれません。
SNSを観れば、「日本は~だから終わってる」「日本人は~だからなぁ」という言葉が溢れていますが、日本に限らず世界中に問題は山積みです。

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